非常にすばらしいスパーリングだったんですが、いつも道場ではこのようなスパーリングをされてるんですか?
美濃輪育久:僕はそうですね。十字を持ち上げたりとか、自分の見てきたプロレスの中から技術を…やってます。いつも、自分のスタイルを取り入れながらやってます。

美濃輪選手にとってこの試合の意義は?
美濃輪育久:流れ的に、あとお客さんで見たいっていうのが多いというのと、お互い1年半前にやった試合からの流れを見て、むこうは勝ってきたんですよね、一本勝ちで。僕は、判定とかどろどろした試合が凄く多かったんで。そこでまた合流するというので、お互い何を見てきたかというのを確認したいなというのはあります。 別に前勝ってるからどうのじゃなくて、遭うのが楽しみですね。その前にアマチュア修斗で試合して、僕が判定で負けたんですけど、でパンクラスでやって、今度1年半後に、また後楽園から横浜文体で少し会場も大きくなって、タイミング的にもいいんじゃないかと。今年最後(の試合)ですし。

リスクの高い戦いだと思うんですが?
美濃輪育久:いつもリスクはあっていいんじゃないかと思います。僕にはあまり関係ないです。

佐々木選手の成長というのは感じますか?
美濃輪育久:そうですね。凄いなと思います。そこで、「なんだよ」という風に思うときもあったんですよ。でも、そこは素直にすばらしいなと認めて、いいところを認めて、それで僕もがんばろうかなと。

前回の横浜大会の時に佐々木選手から名指しで呼ばれたんですが、現場にはいらっしゃいましたか?
美濃輪育久:現場にはいなかったんですけど、あとで聞いて。最初は「ああ、そうなんだ。なんでかな。」と思いました。自分のほうがランキングは上だし、スティーブリング選手に勝って、世界の仲間入りといわれている中で、なんで僕なのかなと思いましたけど、あんまり深いこと考えずに、いいかなと。

佐々木選手は連戦連勝できていますが、怖い点というのはありますか?
美濃輪育久:怖いというか、強いなと思うのが、気持ちの部分が、気を抜かないというのが最後まで続いているなというのは感じますね。ずっと銃で狙ってて最後にダン!と撃つような感じで。銃撃ったことないですけど、イメージはそんな感じで。隙を狙っている瞬間がすごくうまいなと。ぼくは結構隙だらけなんで。「無謀美」ですね。

練習していてここが良くなったなという点はありますか?
美濃輪育久:自分の一番戦いやすいスタイルというのを、いままでの何十試合としてきた中でいろいろチョイスしていいところを選べるようになりましたね。いままでは新しいもの、新しいものという感じだったんですけど、昔の古い技術とかやってきたこともすごく大事だなと。それは、試合でお見せしたいと思います。

メインで鈴木vsライガー戦が組まれていますが、対抗意識は?
美濃輪育久:最初はメインイベントだけを意識していて。僕がいつも試合するときは第1試合とか第4試合とか、メインのときでも、常に最高の試合をしようと思ってるんで、最初はメインだけを意識してたんですけど、みんな練習していてすごいみんながんばってたんで、どの試合も敵ですね。どの試合よりも一番いい試合で、内容では絶対に負けたくないですね。最後終わったときに僕の試合が一番良かったといわれるようにします。試合の順番は僕の中では関係ないかなと。

先のことは考えていますか?
美濃輪育久:12月に考えます。来年の目標はそのときに決めたいと思います。田村選手に関してももちろん考えています。どっちにしても次の試合が終わったらやりたい人とやりたいと思います。とりあえず、次の試合をきっちり勝って次に進みたいと思います。

佐々木選手は非常に極めの強い選手ですが、対策は?
美濃輪育久:ぼくは極められないです。極めさせないです。







今日は軽めという感じだったんですけど、公開練習ということであえてという感じですか?
佐々木有生:いや、そんなことはないんですけど、まあ使う技はかわんないんで。だから普通にテンポ良くやっただけで。なんかやろうと思ったんですけど。

今日はシューズ履いてますが、これは意味が?
佐々木有生:いや、寒いんで(笑)。試合当日は履きません。

今、練習はどういう感じでやられてますか?
佐々木有生:特に(特別な練習)はないんですけど、普段どおり自分に足りないものをやってますけど。あとは美濃輪選手が、「これは苦手だろ」っていうパターンを徹底的に練習しています。

美濃輪選手がここのところいい戦績でないことに関してはいかがですか?
佐々木有生:別にそんなに関係ないと思います。僕が言うことじゃないかもしれないけど、(美濃輪選手の)相手が強かっただけで。僕にとっては美濃輪選手が負けたとかは関係ないんで。ただ借りを返すだけです。

具体的な対策は練っていますか?
佐々木有生:できれば、試合を全部支配できたらいいなと思いますね。できると思ってますし、立っても寝ても。スキルもあがったと思いますし。特に美濃輪選手に関してどうのこうのっていうのはないですね。

前回の対戦のときと比べると打撃が随分進歩したと思いますが?
佐々木有生:そうですね。打投極がそろってないと、自分の場合はトップどころとは張り合えないんで。自分の蹴りに関してはそんなに高い評価とは思ってないんですけど、速くて、威力もたぶんちょっと経験したことのない蹴りだと、美濃輪選手は思うんじゃないですかね。どっからきたかわかんないような感じだと思います。

これで決めたいという技はありますか?
佐々木有生:ハイキックでKOしたいと思います。

美濃輪選手がトリッキーな攻撃を仕掛けてくると思いますが?
佐々木有生:研究のしようがないですからね。あとは自分がちゃんとリラックスした状態で集中できてれば食らわないと思います。

菊田選手からアドバイスは?
佐々木有生:特にはないですね。普段どおりやれば勝てるんじゃない、ぐらいで。

美濃輪選手にリベンジしたその後は考えていますか?
佐々木有生:LEGENDなりPRIDEなりに出て行きたいと思っていますね。できるなら、ハイアン・グレイシー選手と闘いたいと思います。勝てると思います。チャンスをいただけるかどうかという問題で。どんどん欲をもって高いところにいきたいですね。それでもし負けるんだったら、そこから考えればいいし。まずはそこに行かないと話になんないんで。そこに行って勝てるだけの準備はしてきたと思うんで。あとはその場を自分で作るだけですよね。