鈴木みのる:いやーでも、やってる最中、夢みたいでしたね、今日は。やる前は絶対に 絶対に負けらんない、勝たなきゃなんないっていうのがあって。だから試合直前に選手を集めて「みんなでパンクラスを守ろう。今は、俺が行って俺が守ってくるから、あとはみんなでそれぞれがパンクラスを守ろう」って誓って出て行ったから、勝ってよかったなって思います。
まあでも、向かい合っているときに「あー、これがライガーだ」と思ったらなんか、別世界に自分も行っちゃいましたね。
今改めて思ったのは、勝ったのは僕です、相手に何もさせないで勝ったという自負はありますけど、僕の理論から行くと、これは僕が勝手に自分の力で、相手なんか光らせないで自分だけ光り輝いたっていうことになるんですけど、ずっとライガーさんが言ってた「相手も光らせる。その上で自分も光る」というのと、言葉は違うけど、同じことのような気がするんで、それは今日ひとつ答えが解けました。見方がみんなそれぞれ違うだけであって、目指すものは実はいっしょなんじゃないかって今日は感じましたね。
でもやっぱり獣神サンダーライガーでしたよ。あと僕の知ってる尊敬する山田さんでしたよ。今日はほんとに、なんか楽しくなっちゃったっすよ。今日、ほんとに試合やってよかったですよ。この対戦決まるまでにほんとにいろいろありましたけど、いろんな人の力貸していただいて、新日本プロレスさんのほうから、新日本プロレスは信用を失っちゃいけないとか、穴をあけちゃいけないとか、義理を通すだとか、そういうところをすごいきっちりと僕のために、ライガーさんを上げてくれたんで、ほんとにライガーさんと新日本プロレスには感謝してます。 僕の気持ちが空回りにならずに、そして次、健介来たんで、あいつもやるっつたんで、会社やめちゃったらしいんで、やめたんでしょ? もうやるしかないですよ。やりますよ。もう一回自分で仕切りなおして、彼も準備をしてきて、来年の新しい目標として、来年やりたいと思います。
最高の、すごい気分のいいプロレスをしたという気がします。すごい納得できました。おもしろかったです。思いっきり殴ったらグローブはがれちゃいましたね。ぼろぼろっと。
ライガー凄いですよ。僕が殴ったら殴られながらも、ニコニコニコニコ笑ってるんだ。ライガーさんと殴りあえたというのは最高でした。

試合終わった後に話されていたことは?
鈴木みのる:わかんないですね。(ライガーが)「殴れ!!」って言ったんですよ。ぼくが「錆びてる」って言ったんで。

佐々木選手とは何を話されましたか?
鈴木みのる:前に言ったのと変わらないですね。「やるのかやんねぇのか」と。そしたら「やるよ」と。たぶん生でパンクラスの僕の試合を見たのははじめてだったんで、「どうだ、やる気になったか」って言ったら、「まってろよ」と。準備して戻ってくるって言ってました。来年のパンクラスのリングでぜひ実現させたいですね。
セミで美濃輪vs佐々木とか、それから菊田とかも出てきましたけど、それもパンクラスであるならば、僕がやったのもパンクラスです。もっと極端に言うと、僕の生き方そのものがPANCRASE ISMだと思っています。だから、みんなには僕を殴って乗り越えて、ismの選手には受け継いでいってもらいたいなと思います。ただ、そんなすぐには辞めないんで。まだまだ現役で頑張ります。今日のでちょっと自信持っちゃいましたね。まだいけんなぁって。
俺の死に様じゃないですね、生き様をやっぱり選手みんなに見せてこれからも頑張っていきたいと思います。

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