まずは前回の試合、8月25日・梅田ステラホール大会でのVS多田尾秀樹戦に関してお聞きします。試合前に高橋選手にお話をうかがった際、高橋選手は「今回、100kgの体でどこまでできるか?」が試合のテーマとおっしゃってましたが、実際試合を終えられていかがでしたか?
高橋義生:そうですね、あの試合ではいろいろと勉強はさせてもらったんですけど、納得がいかないですよね、やっぱり。

現在も、前回の試合の時の体重を保持していらっしゃいますか?
高橋義生:いや、かなり減りましたね(笑)。

それは意図的に落としたのですか?
高橋義生:いや、ちょっと体調を崩して。やっぱり(前回の時の体重は)無理やり引き上げてる体重だから、自然と落ちてきたというか。

現在は何kgぐらいですか?
高橋義生:今、93,94kgぐらいじゃないですかね。

昨年、ヘビー級トーナメントで闘ってらっしゃった時期と同じぐらいの体重ですね。
高橋義生:そうですね。それに近いですね。もう、100kgは無理(笑)。あの時は体調を崩している最中だったんで、調整が上手くいってないっていうのもあったし。これからまた100kgになるかもしれないけど、その時は前回の梅田の時のことがあるから、まぁ、今度もし100kgに上げることがあるとしたら、自然と調子は良くなるとは思いますけど。別に無理やり自分で好き好んで上げていこうというふうには今はあんまり考えてないですよね。

分かりました。それでは12/21(土)ディファ有明大会でのVS小澤 強戦に関してお話をお聞きします。小澤選手が所属する禅道会には、今年5月の「プレミアム・チャレンジ」大会で近藤選手に勝っている百瀬(善規)選手、また昨年7月の後楽園ホール大会で美濃輪選手と名勝負を演じた秋山賢治選手などがいらっしゃいますが、高橋選手は禅道会にどのような印象をお持ちですか?
高橋義生:ん〜、空手っていうイメージではないですよね。総合的な道場っていう。ですかね。

小澤選手がパンクラス初参戦のためなかなか難しいとは思いますが、試合のイメージというのはもうできてますか?
高橋義生:誰が相手であっても、僕のスタイルはある程度、十年以上もやってるのでもう決まってますからね。相手によってスタイルを微調整とかっていうのもあんまりないですから。もうこのスタイルで突き通すって感じなんで。

小澤選手のプロフィールを見ると、柔道のキャリアが14年とありますが、菊田(早苗)選手も、百瀬(善規)選手も柔道をずっとやってきた選手で、さらに「PRIDE」での吉田秀彦選手の活躍で、また最近グッと柔道という競技、技術がクローズアップされてきてると思いますが、ヴァーリトウードの中の柔道ということに関して、高橋選手はどう思われますか?
高橋義生:それは人それぞれでしょう。柔道出身で、柔道を使いこなしている人もいれば、使いこなしてない人もいるし。使いこなしている人は結果も出るし。まぁ、大きく格闘技っていうジャンル分けすれば、柔道も格闘技の一つだから、それをやっぱり上手く取り入れた人は上がっていくんじゃないかって思いますけどね。だから柔道がどうのって言うよりかは、格闘技をやっている人。全般で。実際、(自分は)柔道家っていう人とはあんまり試合をしてないと思うから、肌を合わせた感触っていうのはそんなにないですけどね。

前回の試合では「100kg」というのが高橋選手の中での大きなテーマだったと思いますが、今回の試合にはどういうテーマを持って臨みますか?
高橋義生:ん〜、やっぱり自分がちゃんと納得して、来年勝負をかけられるようにするっていうのがテーマですよね。

それはご自分のファイトスタイルで納得いくっていうことですよね。
高橋義生:そうですね。しかも来年ちゃんとできるようにしないと。来年パンクラスは十周年で、それを去年ぐらいから考えてたのに、ん〜、まぁ、調整も上手くいかず、スタイル的にも納得いかずで来年を迎えるわけにはいかないんで。きっちりちゃんとして、来年に向けてっていうのがテーマですね。

それでは少し話題を変えて。11/30横浜文化体育館大会で行われた、鈴木みのるVS獣神サンダー・ライガー戦に関してうかがいます。あの一戦を高橋選手はテレビ(ハイブリッド・アワー/スカイ・A)の解説席でご覧になってらっしゃいましたが、この試合に関して高橋選手が感じたこと、思ったことをお話しできる範囲で聞かせていただけますか?
高橋義生:ん〜っ、まぁ、プロレスラーは単純にすごいなというのは素直に感じたことですよね。ちゃんと自分の世界を、自分の人生とか全てのものをあそこのリングの中にちゃんと持ってこれて、それをお客さんに伝えることができるのは、やっぱりプロレスラーの凄さだなっていうのを感じましたね。それぐらいですね。言えることは(笑)。

分かりました。それでは最後です。今度のVS小澤強戦が、高橋選手にとって今年最初で最後の東京での試合になりますが、東京で高橋選手の試合を楽しみにしていらっしゃるファンの皆さんへのメッセージをお願いします。
高橋義生:そうですね、まぁ、今年8月の大阪での試合を観てない人にとっては、去年の12月の試合がとりあえず僕の最後の試合になるわけで、イメージ的には良いイメージのまま会場に来てくれると思いますから、その良いイメージのまま、ちゃんとした試合を提供できればいいなと思ってます。大阪(梅田)まで来てくれた人に対しては、前回がああいうかたちだったんで、今回はきっちりちゃんと仕上げていきたいなと思ってます。

高橋義生選手database