10月31日(金)後楽園ホール大会でのVS関 直喜(フリー)戦がいよいよ目前に迫ってきました。そこで恒例のホームページインタビューですが、先ずはそのVS関戦のお話をうかがう前に、前回の試合、6/22梅田ステラホール大会でのVS星野勇二(和術慧舟會GODS)戦についてお聞きしたいと思います。2年ぶりの再戦(※1度目の対戦は2001年6月・後楽園ホール)になった試合でしたが、今回は惜しくもドローという結果に終わりました。初対戦の時は判定負け(3-0)という結果でしたので、その結果からも確実に北岡選手が進歩してらっしゃるのがわかりますし、スタンドレスリングの攻防もかなり見応えがあったのですが、振り返っていただいて、あの一戦は北岡選手ご本人的にはいかかでした?
北岡悟:んー、試合後にも言ったんですけど、自信・・・自信がついてきてるという感じですよね。何て言うんですかね・・・。自信はつきましたね。レスリングに関して。「あっ、こんなにできるんだ」って思いましたし。それとともに、やっぱり勝てない。勝ってないという事実。あそこで勝ってれば全然違ったと。・・・あそこで勝ってたら、もっと・・・全然違うんで。勝つと引き分けるとでは全然天と地の開きがあるんで。自信・・・、満足しちゃいけないですよ、とにかく(笑)。勝ってないのに。そういう感じですね。ハイ(笑)。

それでは、もちろん結果にも満足してないということで、課題が見えたと思うんですね。その課題に関してお話しできるようでしたら教えていただけますか?
北岡悟:まぁ、打撃。特にパンチ。あとは秘密です。

では、そのVS星野戦から4ヶ月の間が空いて、技術の向上という意味では良い期間だったかなと思わないではないんですけど、この4ヶ月間を北岡選手はどのようにお過ごしになりました?
北岡悟:そうですねー、まぁ、女の子と遊んだり(笑)、練習したりって感じですね。練習三昧って言えば練習三昧ですけど。練習が基本であることは間違いないですね。そんなことは当たり前っていうか、格闘技が生活の基本であることなんて当たり前なんですよ。それが仕事なんだから。仕事っていうか、試合が仕事なんだけど。まぁ、技術的には伸びてると思いますよ。多分。やってみないとわかんないですけどね。

では、敢えて聞きますけど、この4ヶ月で力を入れてきた部分っていうのをお話しできます?
北岡悟:それはー・・・どうですかね? 秘密ですね。秘密っていうか・・・秘密ですね(笑)。

では、その秘密の部分に対する、この4ヶ月間の満足度っていうのはどうです?
北岡悟:満足度・・・? そんなに高くないですね。今の時点で気持ちを言えば。それはやればやるほど自分のダメな部分がわかっちゃうんですよね。やればやるほど、練習すればするほど。そうすればするほど自分の弱さに気付きますね。最近は。でもまぁ、今までやってきたことは全然嘘じゃないんで。要するに、更に上が見えてきてるってことじゃないかと思いますけど。

わかりました。では、今回のVS関 直喜戦に関してですが、もう、関選手のことは良くご存知で、パンクラス3戦3勝無敗。『ネオブラッド・トーナメント2003ーウェルター級ー』優勝者です。そこで先ずは関選手の印象を。
北岡悟:んー、謙虚な感じがして、レスリングが強くて、根性もありそう。ありそうって言うか、あるでしょう。まぁ、別にね、それもどうなのかって感じですけど(苦笑)。僕とやったらどうなのって思いますけど(笑)。優勝したから対戦したかった、対戦したいというか、鈴木(みのる)さんに直接「組んでくれ」って言いましたし。んー、あのー、某格闘技雑誌にも載ってましたけど、「まだまだですよ」ってオレに言ったくせに、試合を受けたっていうのはもう・・・。何て言うんですかね、ムカつくとかそんなんじゃないですよね。まぁ、別に良いんですけど、「オレとやる意味わかってる?」っていう感じですよね。まぁ、ああいう地道に頑張ってる人がいてもいいと思うんですけど、取り合えず僕の前には立たないでほしいなって感じですね。目障り。ウザい。

んー、もう雑誌名を出してしまいますけど、現在発売中の『ゴング格闘技』誌(2003年12月号No.140)で今回の試合のお話はしていただいてますので、ここでは敢えて深くお聞きするつもりもないんですけど・・・。ただ、今回、北岡選手と窪田(幸生)選手は挑戦を受ける立場、『ネオブラッド・トーナメント』で優勝した選手のチャレンジマッチの相手に選ばれたわけですけど、下から追いかけてくる選手と対峙する心境っていうのはいかがですか?
北岡悟:そうですねー。下からとか、そんなことは思ってないですよ。お前の方がオレより下だっていうより、下とか上とかじゃなくて、強いか弱いかだと思うので。それはやればわかるし。ただ一つ思うのは、『ネオブラッド』で中台(宣)さんもアライ(ケンジ)も金井(一朗)もコロコロ負けたから、そのケツをオレが拭くっていうのはありますよ。それがオレの役目なんだっていうのはわかってますよ。それでオレが勝ったからって言ってアライがどうこうっていうのじゃないと思いますけど。まぁ、何て言うんですかね。アライのことも関係なしだけど、もちろんオレが勝つことによってアライにも良いことになるハズなんですよね。とにかく尻拭いなんですけど、この意味っていうのを踏まえて、それはわかってるので、絶対それは成し遂げますね。そのためにオレはやるんだっていうのはわかってるんで。

では、今回の試合っていうのは、関選手にしてみれば、(ウェルター級の)ランキングに入っている選手との初対戦であり、チャレンジマッチでもあるわけじゃないですか。北岡選手はそれを受ける立場にいるんですけど、そういうものも含めて、北岡選手ご自身の中で今回の試合の一番のモチベーションになってるものって何ですか?
北岡悟:勝ち星をちゃんとつけることですね。で、アイツに、関をちゃんと負かすということです。

それは先ほどおっしゃった尻拭いとかより、ご自分の中では全然高いもの?
北岡悟:そうですね。そっちの方が高いです。結果、それが尻拭いになるわけなんで。まぁ、いろいろ状況とかありますけど、そんなの関係ナシにオレの方が強いんだと。というのをわからせてやりたいですね。

わかりました。では、北岡選手が試合に出場してらっしゃらない間に、パンクラスの中でも大きなことが、全体として見た場合にあったんですけど、何が一番気になる出来事でした?
北岡悟:いや、それはもちろん、無差別のことに関しては、ジョシュ・バーネットのことに関しては気になりますけど・・・。んー、いろんなことを言われてますけど・・・「悔しくないのか?」とか。やっぱ悔しいですけどね。で、みんながそういう意識を持たなきゃいけないとか言われてて。持ってますよ、もちろん。「うっせーなー、オレだって思ってるよ」って思いますけど、まぁ、残念ながらそこまでいってないんですよね。まだ、道の全然途中なんで。僕は。それを頑張って追いかけている最中なんで。先のことに関しては何とも言えないなって。ホント先輩方には申し訳ないですけど、自分のことで精一杯ですっていうのが正直なところですね。あともう1こは、今、前田吉朗(パンクラス稲垣組)がすごい活躍してますよね。彼に関してもあんまり下とは思わないですね。まぁ、後輩だとは思ってますけど。仲間だと思ってますし。だけどすごい勉強すべきことがありますよね。彼を見てても。そういう刺激は受けますよ。もちろん。まぁ、だから、もっともっとやれることを大きくしていかなきゃいけないっていうのがありますね。勝つってことはもちろんで。何て言うか・・・力ですよね。ホントいろんな意味での。力が必要だとは思いますよね。それを感じました。・・・説得力。結局、もちろんいろんなアピールとかも必要なんですけど、リング上はホント非常に大事なんで。で、圧倒的に自分で何とかできる場所っていうのはリング上だけなんで。あのー、いろいろアピールはもちろんした方が良いんですけど、結局リング上で何かをやって何ボなんで。運とかもありますよ。リング外での。それを感じましたね。この4ヶ月の間に。

わかりました。では、最後に恒例のメッセージを。今回、北岡選手、窪田選手のお2人には、生粋のパンクラスファンは「とめてくれ」と思ってると思います。それで応援にも熱が入ると思いますが、そういう皆さんに向けて。
北岡悟:そうですね。ファンの皆さんには、結局VS長岡戦(今年1月・後楽園ホール)から勝ってないってことなんで。引き分け2つ挟んで。だからまぁ、久しぶりに勝つところを見せれると思います。まぁ、あとは、今はもう関選手を応援しに来るファンの方もいると思うんですよね。関選手の試合を観て。その人たちに「残念ですね」って。あのー、でも「ガッカリしないで、関選手が2度とパンクラスのリングに上がらなくなっても、パンクラスを観に来て下さいね」って。これからは僕の応援をして下さいって。

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