： 間近に迫りました10月31日(金)後楽園ホール大会で、石川英司選手(パンクラスGRABAKA)との初対戦が決定している竹内選手ですが、まずはそのVS石川戦のお話をうかがう前に、前回の試合、6/7ディファ有明大会でのVS窪田幸生(パンクラスism)戦を少し振り返っていただきたいと思います。結果としては判定3-0での完勝ということになると思いますけど、ご自分的にあの一戦はどのような試合だったのでしょう? ■ 竹内出：対戦する前から、初めてやるタイプだなっていうのがあったので。パンクラスの日本人選手と対戦するのも初めてだったし。まぁ、でも、やろうとしたことは大体できたかなって感じでした。 ： 窪田選手のどの辺が初めてのタイプでした? ■ 竹内出：んー、ひたすら立ち上がってくるところですかね。わかります? 押さえ込まれても立ち上がる、投げられても立ち上がるっていう。あんまりガードポジションとかに拘らないっていうか。 ： 窪田選手のそういう部分への事前の対策とかはありました? ■ 竹内出：んー、まぁ、立ち上がらせないようにしようとは思ってたんですけど、全部立たれちゃいました。 ： 竹内選手はランキング1位で、当時窪田選手はランキング10位だったんですけど、自分よりランキングで下に位置する選手との対戦ということでの心境はいかがでした? ■ 竹内出：んー、ランキングはホント全然気にしてないんですよ。まぁ、番号が付いてるだけで。やってみないと結果もわかんないことですし。特に意識してないですね。別に僕が上の立場とかは全然思ってないです。 ： では、そのVS窪田戦から約5ヶ月が経とうとしていますが、この5ヶ月間を竹内選手はどのようにお過ごしになりました? ■ 竹内出：いつも通り普通に練習してましたね。7月に試合があるかもって言われてたので、だからそんな5ヶ月近くも空いたって感覚はないですね。 ： あの~、世間一般で言う夏休みっていうのはありました? ■ 竹内出：何かをしたっていうのはないですね。実家にも帰ってないし。夏も寒くて短かったですよね(笑)。 ： 「あ~、夏休みだ」っていう実感もなく8月も終わったって感じですか? ■ 竹内出：9月も終わったって感じでした(笑)。 ： わかりました。では、今回のVS石川戦に関してですが、先ずは対戦相手に石川選手の名前を聞いた時の率直な感想を教えていただけますか? ■ 竹内出：んー、日本人選手とそんなに対戦してなかったので。ここ何年か。窪田選手も本当に久しぶりの日本人選手ということで。そういう意味ではホントきついと思いますよ。お互いやることもわかってるし。石川選手もレスリングがバックボーンで、なかなか下にならない選手ですから。まぁ、楽な相手はいないですからね。 ： 石川選手の試合はもちろんご覧になったことがあると思いますけど、石川選手に対しての印象っていうのはどうのような感じでしょう? ■ 竹内出：それがあんまり観たことがないんですよね。この前のVS門馬戦(7月・後楽園ホール)は会場にいたので観ましたけど。それ以外は生で観たことはないですね。 ： あの~、GRABAKAの郷野(聡寛)選手や佐藤(光芳)選手がこちら(SKアブソリュート)でも練習をしているとのことですが、石川選手と練習したことっていうのは? ■ 竹内出：GRABAKAの人たちがまだスポーツセンターで練習をしていた頃に何度か出稽古に行ってたので、 石川選手とも)何回か練習したことはあります。でも1年以上前ですけどね。 ： その当時と今の石川選手に対する印象っていかがですか? ■ 竹内出：んー、その頃と言うより試合と練習ってやっぱりちょっと違うので、VS門馬戦を観た時は強いなって思いましたよ。 ： 石川選手とは以前に何度か一緒に練習をしていて、現在でも郷野選手や佐藤選手と一緒に練習をしていらっしゃる中で、GRABAKAの選手との対戦ということにやりづらさとかはないですか? ■ 竹内出：あんまり郷野さんや光芳さんも気にしてないんじゃないですかね。僕もそんなに深く考えてないですけど。石川選手がここに来てるわけではないので。 ： 石川選手は今年に入って負けナシの4連勝なんですけど、そのことに対して何か思うことはありますか? ■ 竹内出：いや、すごいですね。 ： 先ほどランキングは全く気にならないとおっしゃってましたが、ここで石川選手が竹内選手に勝った場合、ランキングで竹内選手の上に付ける可能性があって、竹内選手よりベルトに近づく選手になってしまうんですけど、その辺に関してはいかがですか? ■ 竹内出：いやいや、負ければ遠のく、勝てば近づくっていうのは別に何位の選手とやっても一緒だし。だから自分は一戦一戦勝たなきゃいけないっていう立場だと思ってます。 ： 今回のVS石川戦での、竹内選手の中でのテーマって何かありますか? ■ 竹内出：別にないですよ。 ： 対戦相手によってとか、これまで練習してきた内容とかによって、今回こうしたいとか、こういうことを試してみたいなとかっていうのは竹内選手の中ではありませんか? ■ 竹内出：んー、あんまりそういうのはやってこなかったんですよね。それがハマれば良いですけどね。この人にはこういう技があるみたいなのがあればいいですけど。総合は結局満遍なくやってなきゃ試合で通用しないっていうか。だから心掛けてるのは常に総合的なレベルアップってことです。 ： 5ヶ月近くという期間は、技術的なものを向上させるには十分な時間だったかなって思うんですけど、そういうところで何か試そうかなっていうのはないですか? ■ 竹内出：んー、いや、特にないですよ。今回だからっていうのは。あっても言わないです(笑)。 ： わかりました(笑)。では、今回のVS石川戦から少し話題を変えて。竹内選手が主戦場としているパンクラスのミドル級に、クラウスレイ・グレイシー選手(ハウフ・グレイシー柔術アカデミー/2位)、ヒカルド・アルメイダ選手(ヘンゾ・グレイシー柔術アカデミー/4位)という、2人の強豪外国人選手が新たに参入してきましたが、それぞれの選手に対する印象っていうのはいかがですか? まずはヒカルド・アルメイダ選手に対して。 ■ 竹内出：アルメイダ選手はライトヘビーの頃から何試合か観てますけど、やっぱり強いですね。全ての局面で。だから(ネイサン・)マーコート選手とのタイトルマッチが決まりましたけど(11/30両国国技館)、結果もわかんないですよね。 ： 対戦する可能性も高い選手なんですけど、対戦相手として見た場合、いかがですか? ■ 竹内出：対戦するなら(クラウスレイ・)グレイシー選手とやってみたいですね。どちらかというと。 ： では、そのクラウスレイ選手の印象は? ■ 竹内出：すごいですね、あの動きは。まぁ、ちょっとやってみたいかなって思いましたけど(笑)。 ： それはどの辺でそう思いました? ■ 竹内出：んー、グレイシーっぽくないグレイシーというか。あの試合(8月・両国国技館 VS國奥麒樹真戦)は結構パンチだったじゃないですか。もうちょっと他のところを見てみたいというか、自分がやってみたいってちょっと思っただけですよ(笑)。 ： そのクラウスレイ選手に対しての勝算は? ■ 竹内出：わかんないです。 ： では、11月・両国大会でのミドル級タイトルマッチ、ネイサン・マーコートVSヒカルド・アルメイダ戦の展開予想と勝者予想をお願いします。 ■ 竹内出：んー、わかんないですね。どっちも満遍なくすきがないですからね。で、どっちも外国人選手特有の筋肉質な体をしてるじゃないですか。マーコート選手も日本人選手との対戦だとそういうところでアドバンテージがあると思うんですけど、アルメイダ選手相手だと体格的に差がないっていうか。まぁ、アルメイダ選手と組んだことがないのでわかんないですけど。んー、予想は・・・わかんないですね。どっちもバランス良いので。 ： タイトルマッチの勝者への挑戦意欲っていうのはいかがですか? ■ 竹内出：いつでも組んでくれればやりますよ。 ： どちらの選手と対戦したいですか? ■ 竹内出：やっぱりマーコート選手ですね。 ： 現在1勝1敗の決着戦ということですね。そうなると、竹内選手的にはマーコート選手が防衛した方がいいのかなって感じですね。 ■ 竹内出：まぁ(笑)、そう願ったところで結果はわかんないですから。見守るしかないっていうか。 ： わかりました。では、また、話しはちょっと変わりますが、今回、このインタビューを行うにあたり、竹内選手にお土産を持って参りました。※ここで新日本プロレス・坂口征二CEOの『プロレスカード』を竹内選手に手渡す。 ■ 竹内出：おお! これは『週プロ』の(笑)。 ： 入場曲を使ってらっしゃるということで(笑)。最近の復活をご覧になりました? ■ 竹内出：ハイ。観ました(笑)。 ： このプロレスカードはいかかですか?(笑) ■ 竹内出：嬉しいですね(笑)。 ： 坂口CEOのどの辺がお好きなんですか? ■ 竹内出：んー、何気に僕、現役時代を知らないんですよ。引退試合、猪木さんとタッグの試合とかは観ましたけどね。 ： 何故『燃えよ荒鷲』を入場曲に使ってらっしゃるんですか? ■ 竹内出：以前、何かの雑誌でも答えたんですけど、僕のプロデビュー戦、『トーナメント・オブ・J』って大会で、初めて入場曲を使う大会に出た時に、当時のジムの先輩が選んでくれて(笑)。 ： それ、初めてお聞きになった時はいかがでした? ■ 竹内出：いや、まぁ(笑)、何でもいいかなって(笑)。 ： それは何年ぐらい前ですか? ■ 竹内出：1997年ぐらいですね。 ： それ以降、入場曲を変えたことってあります? ■ 竹内出：僕が入場曲を選べるということだと変えたことはないです。 ： ずっとこの曲を使い続けていらっしゃるということは、どこかお気に入りのところがあるんじゃないですか? ■ 竹内出：そうかな・・・。 ： 坂口CEOの現役復活っていうのは、単純に嬉しかったですか? ■ 竹内出：んー、嬉しかったというより、裸になったじゃないですか。あんまりこれは見てられないっていう体じゃなかったのが、ちょっと良かったかなって(笑)。 ： わかりました(笑)。貴重なお話が聞けてすごく良かったです(笑)。では、これで最後になりますけど、恒例のメッセージです。竹内選手を応援していらっしゃる皆さん、また、今回のVS石川戦を楽しみにしていらっしゃる皆さんへのメッセージをお願いします。 ■ 竹内出：そうですね・・・。今回も結構僕の知り合いもチケットを買ってくれてるし、もうパンクラスでも5戦目なので、僕の直接の知り合いじゃなくても応援してくれてる人がいるかも知れませんから、勝てるように一生懸命頑張ります。応援、お願いします。 ■ 竹内出選手database