今年に入って2連勝。そして、昨年から数えると、1引き分けを挟んでの現在7連勝中と、まさに“快進撃”という言葉がピッタリの石川選手ですが、その石川選手の次の試合が、6/22(火)後楽園ホール大会で決定しました。対戦相手は、元・ミドル級王者で、現在ランキング1位のネイサン・マーコート選手(コロラド・スターズ)。初代、第3代と2度に渡りパンクラス・ミドル級の頂点に君臨し、國奥麒樹真選手、三崎和雄選手、竹内 出選手といった、パンクラス・ミドル級日本人トップファイターたちをことごとく打ち破ってきた強豪です。そこで、今回のVSネイサン・マーコート戦に向けての話をお聞きしたいと思いますが、先ずはその前に、前回の試合、3/29後楽園ホール大会でのVS北岡 悟(パンクラスism)戦に関して、2、3ご質問させていただきます。
石川英司:よろしくお願いします。

同学年で、お二人はパンクラスに上がる前からの知り合いということでしたが、そういう関係の北岡選手と実際闘ってみて、そして勝利した石川選手にとっては、あの一戦はどのような試合だったのでしょうか?
石川英司:まぁ、元々北岡はウェルター級の選手だし、本来の階級に差がある分(※石川選手はミドル級)、やっぱり勝たないとしょうがない試合だったと思いますね。別に北岡の実力がどうのこうのとか、北岡の実力を否定するわけでもなく、階級的に北岡は一階級下の選手だから、それを考えると勝って当然の試合だったと思いますので、実際勝てて良かったです。まぁ、ウェルター級で対戦したら実際強いんだろうなって思います。ハイ。

試合展開とか内容に関してはいかがですか? 思い通りに進めることができました?
石川英司:ん〜、そうですね・・・1ラウンドの最後にフロントチョークが入ったのはちょっと焦りましたけど。まぁ、警戒はしてたんですけど、まさかあそこから、ハーフガードの状態からくるとは思ってなかったので、あれは焦りましたね。それ以外に関しては、全部イメージ通りの試合でした。ハイ。

昨年からの勢いのまま、今年に入ってからも2連勝と着実に勝ち星を積み重ねていますが、この現状をご本人はどうお考えですか?
石川英司:まぁ、これからが大変だなと。でも、やっとネイサンとの対戦が決まって、とうとう来たかって感じですね。

では、その「とうとう来たか」のVSネイサン・マーコート戦に関してお話しをうかがっていきますが、今回の対戦が決まった時の率直な心境はいかがでした?
石川英司:前回のVS北岡戦が終わって、次あたり来るだろうなと。菊田(早苗)さんにも言われてたし。本当は5月(後楽園ホール)に対戦するかなって思ってて、試合間隔がちょっと短いかなとも思ってたんですけど、6月に対戦することになって、試合間隔も1ヵ月延びて3ヶ月あったので、すごい良い休養も取れたし、もうバッチリな状態で臨みたいですね。

ネイサン選手の闘い方の印象ってどうですか?
石川英司:打撃は上手くて、レスリングは強くて、それで強いって感じで(笑)。ハイ。ホントに。その3つですね。

昨年11月(両国国技館)のVSヒカルド・アルメイダ戦前もそうでしたが、ここ、GRABAKAさんの方にこれまで何度か練習にも来てますので、プライベートな部分での接点もあると思いますが、プライベートな部分でのネイサン選手ってどういう感じの方ですか?
石川英司:ん〜、まぁ、モテそうですね(笑)。モテそうっていうか、モテるんじゃないですかね。やっぱり(笑)。カッコ良いし。そこに僕の反骨精神というか・・・モテない・・・何だろうな? そこに良い感じで僕のモチベーションが上がれば良いんですけどね(笑)。相手はモテるっていうことで(笑)。ハイ。

何度か一緒に練習していて、そしてプライベートでもちょっとお付き合いがあるということで、闘い辛いってことはないですか?
石川英司:いや、ないですよ。闘い辛いってことで言えば、北岡の方が闘い辛いですもん。北岡の方が全然闘い辛いです。ハイ。

石川選手の兄貴分的な三崎選手が、以前、ネイサン選手と対戦した時(2002年3月・後楽園ホール)に腕をケガしてそれで敗れていますが、そのことを今回考えたりもしますか?
石川英司:いや、全く考えないですね。全然関係ないです。

では、これまでに2度ミドル級の王座に就いて、そして現在ランキング1位の選手ですから、今回勝てば、アルメイダ選手の持つタイトルへの挑戦がグッと近づくことになると思いますけど、やはりそれは意識しますか?
石川英司:そうですね。今回ネイサンに勝つのと、ここで勝ったら次はアルメイダっていうのがすごいモチベーションになってるので、それはもちろん頭の中に入ってますね。

では、非常にモチベーションの高い状態で臨む今回のVSネイサン・マーコート戦ですが、石川選手が意識している試合のテーマって何でしょうか?
石川英司:まぁ、やっぱり15分間、自分のスタイルを貫き通して、攻め続けたいですね。攻め続ける。毎回同 じなんですけど。とにかくずっと攻める。それです。それで結果が付いてくると思います。ハイ。




わかりました。では、ちょっと石川選手ご自身の話題から離れますが、非常に仲の良い、仲が良過ぎるくらいの(笑)三崎選手が、5/23『PRIDE 武士道 其の参』に出場して、シュート・ボクセ・アカデミーの強豪、ジュルジ・パチーユ・マカコ選手を相手にきちっと勝利しました。やはり触発されるところはありました?
石川英司:ん〜、触発というか・・・大きな舞台であぁいう試合が出来て、そして結果を残せるというのは、やっぱり凄いなと。和雄さんだけではなく、菊田さん、郷野(聡寛)さん、佐々木(有生)さんたちが如何に高いレベルで試合してるかっていうことを痛感しましたね。自分はホントまだまだなんだなと。

以前、佐々木選手から、「もう石川選手もそういう舞台に立ってもおかしくないんじゃないか」っていう発言がありましたけど、それに関してはいかがですか?
石川英司:自分もそう思います(微笑)。

では、出場の意欲は?
石川英司:もちろん! それはもう、もちろんありますよ〜(笑)。でも、そんなあれもこれもなんて考えてないで、やっぱり今の自分にあるのはネイサンとの試合なんで、それに向けて集中してます。ハイ。

同じチームで同じ階級の三崎選手が、外の舞台で活躍し始めたというのが関係してくると思いますが、石川選手的には、三崎選手のように『PRIDE 武士道』なりに打って出ることとミドル級のベルトを巻くこと、どちらが意識の中で今大きいですか?
石川英司:それはもちろんベルトです。でも、その前にネイサンがいるので、VSネイサン戦があるので、それ に集中するって感じですね。僕、いろいろ考えたら出来ないんですよ、ホントに。試合中もいろいろ考えたら出来なくなるので。シンプル・イズ・ベストで。ハイ。

では、ここでネイサン選手に勝利して、アルメイダ選手とのタイトルマッチに臨んで、そしてアルメイダ選手に勝利してベルトを巻いたら、三崎選手より早くベルトを巻くことになると思いますが、そのことはお二人の関係上、どうなんでしょう?(笑)。
石川英司:何も関係ないですね。全然関係ないです(笑)。ハイ。

わかりました。では、最後は恒例のファンの皆さんへのメッセージです。今回、本当に見応えのある試合ということで、たくさんの方が楽しみにしていると思います。そういう、今回の試合を楽しみにしていらっしゃる皆さん、そして石川選手を応援していらっしゃるファンの皆さんへメッセージをお願いします。
石川英司:皆さんの期待に応えられるような試合をしたいと思います。ネイサンに勝って、アルメイダの持つベルトに挑戦するのは僕なので、皆さん期待して待ってて下さい。で、負けたらスイマセン(笑)。



石川英司選手database