3月6日(日)横浜文化体育館大会で、【パンクラス アテナ】2戦目に臨む渡邊久江選手(AJジム)ですが、今回のvs大室奈緒子(和術慧舟會 東京本部)戦のお話をうかがう前に、先ずは前回の試合、昨年12月のパンクラス・後楽園ホール大会で行われた【パンクラス アテナ】第1戦を少し振り返っていただきたいと思います。パンクラス初の女子選手の総合試合ということで、試合前からかなり話題を集めた一戦になりましたけど、今振り返ってみて、渡邊選手ご自身としてはどのような試合だったのでしょうか?
渡邊久江:ん〜、何て言うんだろう・・・準備運動みたいな。何か結構笑い過ぎとか、不評でした(苦笑)。もっと集中しろみたいな。

それは周りの方から言われたことですか?
渡邊久江:言われましたね。「ナメてんの?」ぐらいのことを。でも、ナメてないです(笑)。

ご自分的に良かった点というのはどうですか?
渡邊久江:ど〜ですかね〜、リラックスは出来たかな〜。ん〜、まぁ、次の試合もリラックスして出来る感じ。リング馴れみたいな感じで。

逆に反省した点っていうのはどうですか?
渡邊久江:特にないですね。周りにはすごい色々言われたんですけど・・・。ん〜、あんまりないですね。技術的な面にしても、まぁ、相手がああいう選手だったっていうのもあるし。だから別に反省するようなこととかはないですね。

試合を観てて、渡邊選手は気分良く闘ってるなっていうのは感じましたけど。
渡邊久江:それが一番良いかなって。

これまで男子選手の試合しか行われてこなかったパンクラスのリングで闘ってみて、試合後の周りの皆さんの反応で、何か以前と変わった点ってありました?
渡邊久江:ん〜、やっぱりパンクラスっていう名前が一般的にはわかりやすいみたいで・・・そういう意味ではわかりやすい女子格闘家になったかなって言うか。




では、3月6日(日)横浜大会でのvs大室奈緒子戦に関してですが、今回の大室選手はグラップリングを得意とする選手です。
渡邊久江:ねぇ〜(笑)。こわ〜い、ど〜しよ〜みたいな。

もう3年近く前になりますけど、2002年5月の『SMACK GIRL』さんで一度対戦しています(渡邊選手の判定勝ち)。
渡邊久江:そうですね。でももう、随分前なので。まぁ、お互いに・・・私なんて格闘技を始めて半年ぐらいの時だったし、向こうもデビューかデビュー間もなかったかって時だったと思うから、二人ともまだ未熟な時だったし、そういう意味ではお互いこの3年近くの中でどれだけ伸びてるのかっていうこととか、自分の実力も測れると思いますね。だからすごい楽しみ。

以前対戦した時の大室選手の印象と、最近の大室選手の印象とでは、何か違っている点とかってありますか?
渡邊久江:いや、特には変わらないですけど・・・何か根性があるって言うか、粘りますよね。ん〜、それだけですかね。あと、打撃を練習してるっていうのを聞いてて、今回は打撃に付き合ってくれるのかな〜とか。それも楽しみ、すごい。

打撃に付き合ってくれなかった場合はどうしましょう?
渡邊久江:ど〜しましょ〜ね。付き合ってくれなくても私は打撃で行きますみたいな(笑)。

大室選手は和術慧舟會 東京本部の所属で、男子と一緒に練習する機会もあるということなんですが、そこで必死に喰らいついてきて、男子選手の方が根を上げるっていうぐらいの頑張り屋という評価もあるそうです。
渡邊久江:ん〜、そういう気持ちの強さっていうのは向こうの方があるんじゃないですかね。私はそんな、男子に喰らいついてまでやろうとかは思わないですから。ケガしたくないしみたいな。でも、前回の試合でも、(対戦相手が)鼻血を出しながら立ち上がってくるみたいな、そういう根性のある相手との試合は経験してるし。そういう選手の気持ちを萎えさせるのは難しいと思うので、気持ちは萎えてないのに立ち上がれないってぐらいまでやらないと勝てないかなってすごい思います。

前回の対戦では、結構腕十字とかアンクルとかを狙われたみたいですね。
渡邊久江:・・・あんま憶えてない(笑)。まぁ、あの時は私も寝技が全然わからなかったし、だから堪えて堪えてみたいな感じで。それに(寝技が)30秒っていうルールもあったので、ホントもう堪えて「ヨシッ!30秒」みたいな感じだったので。でも、今回それはないし。だけどパウンドがあるからね、それを上手く使っていきたいなと。

大室選手は腕十字を得意技にしてますけど、腕を取られないようにする対策とかは?
渡邊久江:いや〜、十字は取られないんじゃないですかね。普通に。対策も何も・・・。

パウンドの隙を突いて狙ってくるとか?
渡邊久江:そこまで馬鹿じゃないですからね。一応、格闘技を始めてもう4年になるので。大丈夫です。対応力はあると思います。

大室選手にとってはリベンジ戦になりますから、必死に来ると思います。
渡邊久江:ねぇ(笑)。「死ぬ気で行く」って言ってたっていうのを人づてに聞いて。それならこっちは殺す気で行きます。まぁ、これはいろんな所で言ってるんですけど(笑)。「死ぬ気」と「殺す気」だったらどっちが強いか対決ですね。

昨年12月の大会では第4試合でしたが、今大会では第1試合、大会のオープニングマッチになります。その点に関してはいかがですか?
渡邊久江:良いんじゃないですかね。1試合目って、自分的にもデビュー戦以来とか、それぐらいだと思うので。まぁ、今回第1試合って言っても、自分では前座とか全く思ってないので。

今回のvs大室戦で、渡邊選手は何を見せたいと思っていますか?
渡邊久江:そ〜ですね・・・まぁ、技のキレみたいな。あと・・・。

豪快なKO?
渡邊久江:そうですね。お客さんが引くぐらいの(笑)。まぁ、そんなことを言って恥をかかないように、純粋に頑張ります。

今回のvs大室戦に向けて、何か特別に磨いて来たことなどはありますか?
渡邊久江:いや、特にないですね。身体のバランスだけ整えてるって言うか・・・。特別な何かっていうのは全くしてないです。まぁ、寝技で取られなきゃ良いんでしょみたいな感じで。

渡邊選手が今後目指すところでは、“クイーン・オブ・パンクラシスト”って言葉もありましたね。
渡邊久江:そうですね。それを考えると今回負けられないですよね。今回負けちゃうと・・・またいつ大室選手と試合出来るかわからないし。だから今回、しっかりケリと言うかカタをつけておかないと。お互いのためにって感じで。

わかりました。では、渡邊選手の試合を楽しみにしていらっしゃる皆さん、そして渡邊選手を応援していらっしゃるファンの皆さんにメッセージをお願いします。
渡邊久江:まぁ、まだまだ私の負ける姿っていうのは見せられないので、今回もしっかりKOします。楽しみにしてて下さい。ヨロシク。

渡邊久江選手database