まずは、2月27日ゴールドジム大会でのvsDJ.taiki戦(藤本選手の判定勝ち)を振り返っていただきたいのですが。
藤本直治:試合としては、終始自分のペースで出来たんですけど・・・本当はKOもしくは一本勝ちを狙ってたんですけどね(苦笑)やっぱり一本勝ちの方がお客さんも喜びますし、自分としても納得できますし。

その試合での反省点をあげるとしたら、どのような部分ですか。
藤本直治:反省点は・・・・・。そうですね・・・反省点は・・・・。

逆に良かった点でもいいですよ(笑)
藤本直治:良かった点は、自分のいい部分というか自分のやりたいことができた点ですね。自分は今まで試合になると無我夢中に闘ってたんですけど、最近は自分のやりたいことがみえてきて、やりたいことを少しずつやれるように、落ち着いて試合が出来るようになってきましたね。去年の12月にインドネシアで試合をしたんですけど、その経験が大きかったですね。(藤原)大地と二人だけでインドネシアに乗り込んで、全くのアウェイの状況で・・・また対戦相手のインドネシア人が、凄い怖かったんですよ(笑)試合前に今までにないぐらいにビビってましたね(苦笑)相手にもそうですし、アウェイっていうのもありましたし。凄い怖さを感じて試合をしたんですけど、その試合に勝つことができて、それを乗り越えることができて、自信になったというか成長できたなと思いますね。

インドネシアから帰ってきた後は「俺はインドネシアで、英雄になった」ってまわりに言いふらしてたみたいですね(笑)
藤本直治:少しだけですよ(微笑)でも本当にその経験があったんで、2月の試合は落ち着いて臨めましたね。

でも、前田吉朗選手は前々から「直治は本番に強いタイプだ」とおっしゃってましたが。
藤本直治:それは僕がいつも稲垣組の練習でボッコボコにされてるからでしょうね(苦笑)僕が稲垣組でボッコボコに出来る人がいないんで、練習で自信をつけるってことができないんですよ(苦笑)だからそのイメージが吉朗さんにはあるんじゃないですかね。今まで試合前はいつも不安でしたもん(笑)でも稲垣組で揉まれていれば、誰と対戦しても大丈夫だっていう気持ちはありますね。

2月の試合はネオブラッド・トーナメントの一回戦でした。その試合に見事勝利し、6月5日の準決勝戦に駒を進められたわけですが、昨年惜しくも準優勝に終わったネオブラッド・トーナメントに対する想いをお聞きしたいのですが。
藤本直治:そうですね。去年は本当は予選落ちだったんですけど(苦笑)、ケガした大地の代打でチャンスがまわってきて、大地のためにも「絶対優勝せなあかん」と思って出たんですけど、優勝できなくて・・・でも、決勝の山本篤戦は完全じゃないですけど、燃焼できた試合ではありましたね。で、「準優勝に終わってもた」って思ってたら、今年もまたチャンスをもらって、「今度こそ絶対優勝するしかないな」って思ってます。今年は最低でも優勝、最高でも優勝ですね(半笑)

思いっきりセリフをパクってますが(苦笑)じゃ、今年は、4月大阪大会から6月ゴールドジムの準決勝戦そして8月後楽園ホールで行なわれる決勝戦まで予定がびっしり埋まってますね。
藤本直治:そうですね。4月が終われば6月そして8月と試合があると思ってますから。そしてその後は、借りを返したい選手がいるんで、その選手と対戦したですね。

借りを返したい選手は、もちろん山本篤選手ですよね。
藤本直治:そうです。まあむこうにしたら、「何を言ってるだ」って思うかもしれないですけど、やっぱり自分もインドネシアを経験して成長したという自信もあるし、今年優勝できれば、またその時は成長をしてるはずですし、やっぱりもう一度対戦したいですね。去年の対戦で、完全じゃないにせよ燃焼できて、対戦しててなんていうか凄い楽しかったんですよね。だから、また是非闘いたい選手ではありますね。

では、4月10日梅田ステラホール大会で対戦する島田賢二選手についてお聞きしたいのですが。
藤本直治:2月のゴールドジムの時は試合を観てなくて、後でビデオを観たんですが・・・印象は・・・そうですね・・・ボクシングスタイルで、タックルがきちんと切れる・・・自分のスタイルを確立してる選手だなって。

急に発言がかしこまってきましたが(笑)
藤本直治:いや、そんなことないですよ(笑)持ち上げておいて、後で落とそうかなって(笑)

前田選手はP'sLAB東京の選手と対戦する時は、かなり対東京を意識した発言をしてましたが、藤本選手ご自身はいかがですか。
藤本直治:まあ吉朗さんほど言わないですけど、やっぱり東京vs大阪っていうのはついてまわるんじゃないですか。意識しますし、やっぱり今回は大阪大会なんで、地元大阪で東京モンに負けるわけにはいかんやろっていうのはありますね。

今回の会場梅田ステラホールは昨年2月のデビュー戦(vs田上洋平戦)以来ですね。
藤本直治:そうですね。ステラホールといったら僕が1年前に失神したとこですね(苦笑)でもあん時の僕は僕じゃないですから(笑)あれは僕とは別人なんで(苦笑)でもまあ、あの試合があったからこそ今の自分がいるのかなっていう部分はありますね、たとえ別人だとしても(苦笑)

今回はその地元大阪で稲垣組そしてP'sLAB大阪から多くの選手が出場します。
藤本直治:やっぱり大阪での試合なんで稲垣組が出るから観に行くっていう形にしたいし、今回来てもらったお客さんには、稲垣組の試合観たさにまた会場にくるっていう形にしたいんで、ただ稲垣組が出ましたってだけじゃなくて稲垣組がお客さんを満足して帰すようにしないとダメですね。

では、藤本選手個人として今後の目標をお聞かせ下さい。
藤本直治:まあ今年の予定はさっき言ったとおりで、8月にネオブラッド・トーナメントで優勝するってことですね。今後目標としては、当然勝負ですから勝つのは大切なことなんですけど、その中でお客さんが僕の試合を観て、何でもいいんで何か感じてもらえるようになりたいですね。中には「なんやねんコイツ、おもんないの」って思われるかもしれないですけど(苦笑)でもなんていうか言葉に出来ないですけど、お客さんに何かを伝えることができる・・・そういう選手になりたいですね。

では、最後に試合にむけての意気ごみをお願いします。
藤本直治:大阪は1年ぶりなんで、僕の試合を1年ぶりに観る人には、あの時の僕は僕じゃないっていうのをちゃんとわからせたいのと(笑)初めて僕の試合を観る人には「何やコイツ、凄いな」って思われる試合をします。必ず凄いなって思わせる試合をしますんで、是非ステラホールまで足を運んで下さい。

藤本直治選手database