メインの試合に関してはどうでしたか?
尾崎社長:過去にああいう形になったのは何回かあったけど、やっぱり後味悪いというか。特に反則に関しては、高橋(義生/パンクラス)も1回あったんですけど(2001.9.30/ヘビー級王者決定トーナメント準決勝/vsマルセロ・タイガー戦)、ああいうことをする選手はうちに出てほしくないなと、正直そう思います。またVTRを観て、本人の話も聞かなければいけないのかもしれないけれど、それなりの対処をしたいと思っています。
廣戸審判部長:僕のほうから、彼の指が動くのが見えたので。結構ダメージがありましたよ。イエローをレフェリーが告げた後に、ダメージが大きいですよと。ドクターが入る前に(瞼に)痙攣がありましたから。グッと(指が)入ってしまった状態で。続行不可能、反則負けということもありえました。ああいうサミングに偶然は絶対に無いので、そういう部分ではすぐに反応しました。

矢野・クンタップ戦でストップに関してクンタップ側から抗議があったみたいですが?
廣戸審判部長:レフェリーから見て、腕が大きく曲がっていたし、腱が切れる音が聞こえていたので。矢野君のすごいのは、それをゆっくりやってくれるんです。普通はバーンといってしまうのですが、彼は自分の形に入ったら、極めどころで少しずつやってくれるんですよ。だから、相手には優しい人なんで(笑)。技術が無いとできないことなんです。あれは、あなたが温情をかけてもらっているんだよと、感謝をしなきゃいけないんですよ。商売道具なんでね。彼の今までの試合を観れば分かると思うけど、そういう壊しどころで止めてくれているんで、レフェリーもそれを音で確認していいると。それで審判団の判断で止めているという事です。

今日の試合で9月の前田選手の相手を決めるということでしたが候補は?
尾崎社長:メンジヴァー選手。この選手がすごく良かったと思います。志田選手もすごく良かったんですけど、その志田選手を相手に物凄い試合をした。皆さんも観て分かると思うんですけど、素晴らしい選手でした。フェザー級がどんどん面白くなっていると思います。9月の試合は僕がマッチメイカーじゃないので分からないけど、何人か候補が出ているはずです。ただ、今日のメンジヴァー選手がどうかと考えていければいいかなと。