第1試合 フェザー級戦 5分2ラウンド

島田賢二
(パンクラスP'sLAB東京)

柳澤雅樹
(PPT)
2R 2:42、KO/スタンドのパンチによる
■島田賢二(62.9kg)
■柳澤雅樹(63.8kg) セコンド:中井祐樹
レフェリー:和田良覚

地元、関東エリアでのパンクラス初戦という中で、島田選手が、それらしさを出しましょうという事で、必要以上に力が入っていたのではと思います。そして相当固い感じはしました。柳澤選手は柔術を、組み技をベースにという選手なのかなと感じていましたが、幕を開けてみたら、打撃から入って行くというオーソドックスな形でした。その中で島田選手のイン・ロー、アウト・ローを細かく多用して、徐々に柳澤選手の体を起こして行く作業をして行ったというのが序盤の闘い方でした。1ラウンド私は、柳澤選手の積極性、強く出て来るところが見て取れて、中々の良い滑り出しだった様な気がしました。試合が少しずつ動いて行ったのは、やはりローキックが効き、島田選手の出入りが少しずつ綺麗になり、自分の出入りの距離が取れて来たところで、一つ当たったらもう一つ強く打つという、いわゆる連打が決まりだした時でした。
一時どうしても総合格闘技の中でコンビネーション、例えばパンチで取ると、ジャブ、ストレート、左フック、右アッパー等の、手順を追うという事をコンビネーションと考えている人が凄く多かったです。または無秩序にジャブを打って行ったり、ストレートを打って行ったり、ワン・ツーで2発目だけ当てる等、という事をして行きます。ではワンのリードは何なのかというと自分がストレートを打つ為の、布石として自分勝手に出しているジャブが非常に多く見受けられます。しかも足を止め、手を動かすというタイプの選手が一時増え、何の為にパンチを出しているんだろう、総合ではなくなっているというニュアンスが凄く気になっていました。
今日の大会のキーワードでもあるんですが、ここに来て、強く打つ、強く続けて打つ選手が増えて来ました。そういうところでは、島田選手はそこから活路を見出し、最終的にKOをした島田選手の強打の勝利が大会の幕開けでした。

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