update:12.03
PANCRASE 2005 SPIRAL TOUR 12.04 ディファ有明大会
アンディー・ウォン公開練習




12月4日(日)ディファ有明大会出場、アンディー・ウォン公開練習
■ 日 時 :12月2日(金)15:00〜
■ 場 所 :P'sLAB東京
■ 参加選手:
・アンディー・ウォン選手(アジアン・インベイジョン)





アンディー・ウォン:パンクラスに呼んでいただいたことを非常に感謝しています。パンクラスについては今から2年前になりますが、2003年11月30日の両国国技館大会にバレット吉田選手が前田吉朗選手と試合をした時にセコンドとして一緒に来日していました。それ以来のパンクラスになるんですが、今度は自分自身が試合をするということで気合いが入っていますし、調子も良く上々の仕上がりになっています。資料に所属はアジアン・インベイジョンとありますが、私が考えるところでは台湾、中国、日本、韓国というアジアの国々の選手にはサムライスピリットというものをみんな持っていると思います。もちろん対戦相手の伊藤選手もそういうサムライスピリットを持った選手だと思いますので、そういう闘いにぜひ注目してもらいたいと思います。今日の公開練習のパートナーを務めたフランク・トリッグですが、彼のようなコーチや現在活躍している名のある選手と練習をする機会がありますので、そういう選手から学んだこともたくさんありますし、それは必ず伊藤選手との試合にいかせると思いますので、試合に注目してください。

 台湾にいる私の生徒たちも私のことを応援してくれていますので、生徒たちの期待にも応えられるように頑張らなければいけないという気持ちを持っています。パンクラスという団体はバス・ルッテン選手やフランク・シャムロック選手、船木誠勝選手たちが築き上げた団体で、今は彼らと試合をする機会はなくなってしまっていますが、そういう選手が築き上げた団体で試合が出来ることを非常に光栄に思っています。私のTシャツのデザインは、真のファイターが真の格闘技を追求するという意味が込められています。そういう精神は自分も持っていますし、伊藤選手もおそらく持っていると思います。自分のコーチのフランク・トリッグも持っていると思いますが、そういう意味のあるTシャツを皆さんにもお見せしたいと思っていました。

 私の付けているグローブにもPUREBREDの名前が入っていますが、イーゲン井上選手やエンセン井上選手から精神的な教えとして、勝っても負けても全力を尽くして、サムライスピリットで試合に臨めと叩き込まれているので、それはやらなくちゃいけないと思っていますし、決して気持ちが折れずに試合を投げないという姿勢は伊藤選手も持っていると思いますので、そういう2人の激突に期待してもらいたいと思います。それから久々に会ったのですが、RBアカデミーの小沼代表が来ていますが、彼とも一緒に練習していますし、彼もそういうスピリットを持っている人です。お互いに恥じることなく、誇りを持てるような試合にしたいなと常に考えています。

伊藤選手については映像などでどれぐらいの情報を知っている?
アンディー・ウォン:伊藤選手は非常にキャリアも長くて、試合の数でいうと50戦ぐらいやっているイメージがあります。最近はなおかつキックの試合をやっているという情報を得ています。例えば今度私がミルコ・クロコップ選手と試合をすることになろうが、相手が誰であろうと決して相手を恐れず、自分の持てるものを全てぶつけようと思っています。台湾人として初のブラジリアン柔術黒帯を取得している選手として、柔術のテクニックも試合の中では必ずお見せしたいと思っています。

今はアメリカに住んでいるということだが、台湾とアメリカをどれぐらいのペースで移動しているのですか?あと、台湾の門下生の数は?
アンディー・ウォン:生徒は60人います。アメリカに6ヶ月いたら2ヶ月間は台湾で指導したり、逆に台湾に6ヶ月いた場合はアメリカに2ヶ月いたりと、行き来はしています。

伊藤選手は打撃を得意としているが、勝負は寝技になる?
アンディー・ウォン:かつて日本では郷野選手と試合をしたことがありました。郷野選手もすごい打撃が強い選手で、あれほど強い打撃を受けたことがないなという印象を持つほどのハードストライカーでした。伊藤選手も同じようなパワーがあるにせよ、どんな相手でも私は決してそれに屈することはありません。もし、伊藤選手が打撃一辺倒でくるようならその倍返しをしてやろうという気持ちも持っていますので、打撃で来ようが、グラウンドで来ようが、レスリングで来ようが、どんな局面に対しても対応出来る自信はありますので、まったく気にしていませんし、臆することもありません。

日本で台湾の選手が試合をするのは珍しいと思うが、台湾をアピールしたいという気持ちは強く持っているのですか?
アンディー・ウォン:台湾の選手がいかにタフであるか、そして気持ちが強いかというのを見せたいと思います。まだまだ名前がなくても、身体能力が高い素晴らしい選手はアジアに埋もれていますので、その中のこれからの選手の1人が私でもあることを試合を通して見せたいと思っています。試合からはちょっと離れてしまうんですが、日本や台湾、中国、韓国はそれぞれ美しい国だと思いますので、そういう美しい国で育った選手がいかに素晴らしい試合を見せるかという共通点も若干試合を通して見せることが出来ればいいなと思っています。
柔術の黒帯はいつ取得したのですか?また、誰にもらったのですか?
アンディー・ウォン:イーゲン井上選手に2004年にもらったものです。一時期、イーゲン井上選手が1000人ぐらい生徒を抱えている時期があったんですが、その中でも精神面も含めて非常に素晴らしいと認めてもらって、その時にいただいたものです。

柔術の師匠はイーゲン井上選手?
アンディー・ウォン:イーゲン井上選手とバレット選手です。レスリングの先生はフランク・トリッグコーチです。

総合の技の中で一番得意なものは?
アンディー・ウォン:柔術のタイトルは大きいもの、小さいものを含めて25個取っていますが、レスリングと柔術のテクニックをミックスしたグラウンドが一番得意です。本格的に格闘技を始めた1995年から約10年間で培った自分なりの戦い方がありますので、得意とするのはやはりグラウンドだと思います。

写真撮影の際には伊藤選手の写真を引き裂いていたが、それは一本取るという意思表示?
アンディー・ウォン:先ほど写真を破ったのは伊藤選手を強い選手だと認めているからです。そういう選手であればなおさら自分の闘志が高まって、ついああいう行動を取ってしまいました。あの写真が仮にノゲイラ選手であったり、ヒョードル選手であっても、自分が強いと認めている選手であれば、逆に自分の闘志をああいう形で表すようなことはすると思います。

フランク・トリッグコーチに聞きたいが、ウォン選手はどういう選手?
フランク・トリッグ:一言で言うととにかくアグレッシブな選手です。試合ではひたすら前に出る姿勢を見せる選手だと認識しています。アンディーが自分で言っていたように、まさにサムライスピリットを持っている選手だという印象を私も持っていますので、見ているお客さんにとってはとても見ごたえのある試合になると思います。

試合に対する意気込みを一言。
アンディー・ウォン:メインで伊藤選手と試合をします。まずはパンクラスに呼んでいただいたことを非常に感謝しています。自分のポリシーとしては勝っても負けてもとにかく全力を尽くして前に出て、サムライスピリットを持って試合をするということですので、ぜひ試合をご覧ください。なお、コーチであるフランク・トリッグ選手もセコンドに付いてくれるので、何も心配はしていません。もし皆さんが台湾に来る機会があれば丁重にもてなしたいと思います。皆さんは私の友人であり、ゲストです。