image  まず、勝てたのは非常に嬉しいです。試合前に言うべきではないと思って言わなかったのですが、今日からさかのぼること二週間くらいから体調不良を起こしていました。試合前にいくつか作戦を立てていましたけどそれもうまい具合に動けなくて、どうも打撃のコンビネーションが体調不良のせいでうまくいかなかったというのもありました。勝ったのは嬉しいんですけれど、本当だったら公開練習で話していたとおりKO勝ちを狙いたかったんで、それが達成できなかったのは残念です。体調不良が何なのかは全くわからないんですけれど、試合をキャンセルすることはできないので、最悪の状態だったら病院に行くことも考えてたほどの状態でした。試合に向けてハードトレーニングを積んでたんですけれど、その結果が予告どおりKO勝ちできなかったのは非常に残念です。今日は試合時間のほとんどが打撃よりもグラウンドが多めになったしまったのは、自分の得意とする打撃ができなかったからだと思います。今回KOできなかった分、次回もしパンクラスの方からオファーがくれば皆様にKO勝ちをお見せすることを約束します。その試合をぜひご期待ください。今日の試合はパーセンテージからすると70〜75%くらいの出来でした。自分がイメージしていた、また過去試合で見せてきたタイミング、打撃のコンビネーションといったものが今日の試合では自分が思っているようなものが出せませんでした。あと、アクシデントなんですけれど運悪く1Rめに伊藤選手の指が右目に入りまして、視界がさらに悪くなったので敢えて自分が得意とする打撃でいくというリスクを冒すよりはグラウンドにいった方がという急遽作戦を変更したというのもあります。

 伊藤選手は非常に強くてタフな選手だという印象を持ちました。実際に自分が予測していたよりも強い選手だと思ったのは、自分の攻撃に対して非常に反射神経が優れいていて、自分が出したパンチを避けたり、グラウンドになっても自分が攻撃を仕掛けてもそれをスルリとかわされる部分があったので、それは試合前に予想できなかった部分だったので、非常に身体能力と運動神経の高さに驚かされました。自分がKO勝ちできなかった理由の一つになっていることは間違いないでしょう。

 今後については、活動の拠点がアメリカのカリフォルニアにあるんですが、今回日本に招聘していただき、東京の格闘技ファンにもっと自分の試合を見せたいと思いました。パンクラスも非常にいい待遇を受けていますので、自分を待遇よく扱ってくれるところではどんどん試合をしていきたいと思っていますし、日本の格闘技ファンはアメリカのファンと違って格闘技をよく知ってますので、そういうファンの前で自分のベストパフォーマンスを見せることができれば一番だと思いますので、今後もアメリカと日本で試合をしていきたいなと思います。

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