photo

第1試合 日韓対抗3vs3先鋒戦 ライト級戦 5分2ラウンド
ランキング2位
伊藤崇文
(パンクラスism)
伊藤崇文 vs サジン・クォーク サジン・クォーク
(チーム タックル)
2R 5:00、判定/0-0
判定:和田良覚(20-20)岡本浩稔(20-20)谷内(20-20)
■ 伊藤崇文(68.9kg) セコンド:なし
■ サジン・クォーク(68.9kg) セコンド:チェ・ムベ
レフェリー:梅木良則
今の気持ちを。
伊藤崇文:負けたから悔しい。全然負けているんで。勝ってないし。…………でも、悔しいと思うから、またやるけどね。
2月にやって、やめるって言ったけど、あの言葉に後悔はない。ずっと、もう終わった気でいたし、人から言われても、自分の中で終わっているので、「まだわかんない」とか適当に濁したことはあるんですけど、自分の中では終わっていたので。これだけ13年間かな、やってきて、リングでの挨拶もなしに終わるのってどうかなって思ったし、そういう話も会社ともしたし。でも、強くなりたい、勝ちたい、人より目立ちたいって気持ちが僕はあの時点でもうなくなっていたんですよね。そんなヤツが、例えば引退試合だとか、例えば挨拶だとか、そんなことをするのに、人より勝ちたい、人より目立ちたいって自己顕示欲がないヤツが僕はリングに上がって、例え引退試合でもエキシビションでも挨拶でも、僕は上がるべきではないと思うんですよね。それってファンの人に対して失礼だと思うんですよ。

でも、そんなことをしたら誰でも上がれるリングになんか僕はしたくないと前から思っていて、僕がそんなことをしたら誰でも上がることになるから、僕はそれが嫌で、そのまま忘れてもらっていいと思っていました。ただ、色んな人から、やってみたらとか、このまま終わったら普通の格闘家じゃんとか、ここから上がるのがプロレスラーだろって言葉を人から聞いて、それで凄くその時点で迷いだして、その言葉がきっかけになって、凄くファンの人が僕に対して温かかったし、厳しかった。

そういうのがあったからこそ、もう一回強くなりたい、勝ちたい、目立ちたいって思うようになった。どんな状態になっても、例えば反則しても勝つべきだと思ったんです。それが勝負ですから。最初に負けて、パンチとか蹴りなんて捨てて、プロレス、プロのレスリングというもので僕は戦いたかった。全然納得してないから、今の試合なんか負けたと思っているし、でも強くなりたい、勝ちたい、目立ちたいと思うから、一生死ぬまでプロレスラーやってやろうと思いました。

2月のとき、俺は泣いて終わったから、勝ったら俺は笑うって決めたから、だって俺はあのとき泣いてるし。人からなんて言われようと俺がやりたいから、一生プロレスラーでい続けてやる。だって、まだまだ全然だもん。今日の俺。ふざけんなよ俺って感じだし。…ずっと、昭和56年の4月23日にプロレスラーになりたいと思ったし、俺は未だにプロレスが好きだし、もっとプロレスラーでいたいから。終わりたくないから。俺はずっとプロレスをしたい。まだまだ。応援してくれた多くの人が俺を支えてくれて、これからも、ファンの人が選ぶのであって、こっちが選ぶものでもないけど、でも俺はしつこくやって、賛否両論の多い、プロレスラーになりたい。今日のじゃまだ、まだまだ目指したときの、昭和56年4月23日に目指したときの自分の強さなんで、変わっていない。小学校のときに35歳から本当のプロレスラーだって聞いて、俺6月に35になってやっとプロレスのプの字をちょっとかじったかなってくらいだから、俺はとにかくプロレスを信じているから、ずっと…終われない。何があっても。この時点では単なる素人だ。以上です。今日も泣いたから、続けるね。止めないから。なんて言われようと、止めないから。本気で笑って…本当に悔しい。悔しいです。悔しすぎるよ。それ以上、言いたいことはないです。続ける。悔しい。ありがとうございました。