interview
photo

メインイベント 第3代ウェルター級キング・オブ・パンクラス 決定戦/5分3ラウンド
暫定王者
井上克也
(和術慧舟會RJW)
井上克也 vs 北岡悟 ランキング1位
北岡悟×
(パンクラスism)
3R 5:00、判定/2-1
判定:和田良覚(○29-29)小菅賢次(○29-29)梅木良則(29-29○)
■ 井上克也(76.9kg) セコンド:光岡映二
■ 北岡悟(77.0kg) セコンド:金井一朗
レフェリー:廣戸聡一
試合を終えて、一言お願いします。
北岡悟:今の実力がこれです。…これでした。悔しいというか、呆れているというか。自分の実力に…っていう感じです。勝てない自分に。実力のなさを痛感しています。

2Rまではかなり自分のペースで進めていたような感じでしたが。
北岡悟:そうですね。4度目があるかわからないですけど、右のローキックを蹴るっていうのが作戦だったんですけど、結構バックステップでかわされて、1R目でもスカ振りしちゃって、もっと軽くでいいから当てたいと思っていたんですけど。右のローキックを入れることによって相手の体をカットさせる形にして、タックルを取るっていう。ただ、いかんせん相手のプレッシャーの中でそれをやっていくっていうのは難しいことなんで。それがやってみないと分からないっていう感じで、それが勝負どころだったんですけど。まあ、半分以下ですよね。上手くいったのは。3、40点くらいですかね。

3R特に取れない場面がありましたけど、それは井上選手のプレッシャーが?
北岡悟:そうですね、プレッシャーで…なんて言うんですかね、自分の体が動かなくなって。プレッシャーと消耗で動かなくなってしまったっていうのがあって。前もそうだったんですよね。2年前も。前は立ったまんまでやっちゃったんですけど、今回はタックル入れはしたんですけど、ま、アレじゃ取れませんよね。相手もそれはわかっているんで、悪いほうに…。それが相手の強さではあるんですけど。ちょっと技術的に足りないのと、精神的にも気圧されているまではいかないですけど、消耗で持っていかれちゃっているっていうのはあるので。負けているっていうことだと思うんですよね。冷静に見れても、冷静に見れなくてもいいから勝てればいいんですよね。でも、これが自分の今の時点の実力だと思って受け止めています。

マストで取られたっていうことで、どこかで差がついたと思うんですが、どこが差がついたと思いますか?
北岡悟:ダメージじゃないですかね。今の総合格闘技はダメージ重視だと思うんで。さっき、前半の試合で自分のところの五十里と小路選手がやっていて、下のテレビで見ている限りじゃバンバン倒されていて、「五十里負けたな」って思っていたらドローだったんで。よくわかんなかったんですけど、当ててカットしていたんですよね。それでドローになったっていう。それと同じようなものだなって。まあ、どう転ぶかって、ジャッジも人なんで、主観なんでどっちに転ぶかなんてわかんないって思っていたので、それに一縷の望みをかけていたんですけど。1R目は取れていたはずだから、あとは守りきるっていう、そういう風になっちゃったんで。そこまで井上選手と実力の差が同じくらいだったんで、自分がもっとハッキリとした形で上回っていれば、そこは持っていけたところだと思うんですよ。

逆に3R押し返されたことで主観的に…。
北岡悟:その通りだと思います。それがイメージできていたんで、勝負できると思っていたんで、不安はありました。そこがすごい不安だったかもしれないです。だけど、そこを想定してやってきてはいたんで、それでもこれだっていう現実ですよね。情けないと言えば情けないです。

立ち際のハイを狙われていましたよね。タックル切られて…。
北岡悟:井上選手にですか?まあ、そういうの好きみたいですよね。まあ、それは別に…。上手い事やっているかなってくらいで、それが別にどうこうっていうのはないです。一番苦手なタイプって言っていいと思うんですよね。ま、それはわかっててやっていることなんで。だから、勝てれば相当行けるだろうって思って、どういう形でも勝てばこの先すげぇいい感じで行けるだろうと思っていたんで、ここがクリアできないっていうことはすごい重要ですよね。やっぱり集大成って言ってただけあって、集大成がダメだったっていう残酷な結果を受け止めています。いいコンディション、いい練習相手、恵まれた環境でやってますんで、それで勝てなかったってことは…すごい重いですよね。

今後は?
北岡悟:まあ、これから頑張るってことですよね。これで終わりじゃないっていうか、続けないといけないのが僕の宿命であり、負けたことを受け止めてさらに強くなりたい。タイトルマッチに戻ってくるのに2年間かかったわけですけど、2年が長かったのか短かったのかわからないですけど、また頑張ればいくらでもやれるんじゃないかと。マストだったんで、逆にいえば差はなかったととれるんで、まだまだ頑張ります。絶対諦めないです。

北岡選手はここのところ外への志向が強かったですが、これから頑張らないといけないっていうのは?
北岡悟:まあ、色々ですね。両方ですかね。戦うことっていうことは一緒だなって思って。自分で燃える状況で、自分のストーリーを作っていきたいですね。これで続けていくからには。まだまだ続けていきますので。今後また会うこともあると思うんで。これだけたくさんの人が集まってくれたのはこの2年間頑張ったからだと思うんですけど、またこれ以上の人に囲まれているように頑張りたいと思いますので、どうか宜しくお願いします。