大会前interview
花澤大介13
メインイベント ライト級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3ラウンド
第2代王者
井上克也
(和術慧舟會RJW)
井上克也 vs 花澤大介13 ランキング5位
花澤大介13
(総合格闘技道場コブラ会)
08年12月vs大石戦で、ライト級王者に輝いた井上の防衛戦が早くも決定!王者の首を狙うのは、百戦錬磨の寝技で勝利を重ね、満を持して念願のタイトルマッチに挑む花澤。
井上の破壊力抜群のパウンドが炸裂するのか?花澤の長年培ってきた寝技テクニックがものを言うのか?一瞬たりとも目が離せない、緊迫のライト級タイトルマッチ!
現在のコンディションはいかがですか?
花澤大介13:まぁ普通に可もなく不可もなく、良好です。

前回のマキシモ・ブランコ戦でのダメージは?
花澤大介13:強烈なパンチを受けてしまったんですけど、ダメージは特に残らなかったですね。自分は道場に勤務しているんですけど、試合が終わった次の日から普通にレッスンを開始していましたから(笑)。

すごい回復力ですね(笑)。マキシモ戦を振り返ってみて、いかがですか?
花澤大介13:技術的な部分に関しては、反省点ばかりが残りました。精神面や肉体面に関しては、よく頑張ってくれたなというか、この歳にしてまだ伸びているんだなと感じました。

試合後に「1ラウンドが終了した時点では心が折れかかっていたが、仲間がいてくれたから気持ちを持ち直すことが出来た」というお話をされていましたよね。
花澤大介13:1ラウンドが終わった時に、正直「もう辞めたいな…」って思ってしまったんですよ。「どうせ次のラウンドもまた殴られるやろうし」って。でもセコンドについてくれたボクシングコーチの山本(洋平)先生と(ストラッサー)起一の顔を見たら、「ここで心折るわけにはいかんな」って闘志が戻ってきて気持ちを持ち直すことが出来たんです。今回も前回と同じように、いい仲間・指導者に囲まれて最高の環境で練習が出来ています。

新たに取り入れている練習はありますか?
花澤大介13:今までやってきたことのレベルアップをメインに練習しているので、特にないですね。マキシモ戦で一つよかったなと思ったのは、あれだけ自分の悪い所ばかりが出てしまったにも関わらず、一本で勝てたこと。だから今は、前回の試合の反省点というか、同じ失敗を繰り返さないようにする為の練習を積み重ねています。

タイトルマッチの経験は?
花澤大介13:去年の夏に、起一と鍵山(雄介)の3人でアメリカ遠征に行ったんです。そこで4戦したんですけど、最後の試合はあまり大きな団体ではないですが一応タイトルマッチでした。まぁ判定で負けてしまったんですけど。でもアメリカってローカルな大会がたくさんあって、何でもかんでもベルトを絡めて大会を進行しているんで、自分の中ではタイトルマッチをしたっていう感覚ではないですね。

切望していたパンクラスのタイトルマッチを2週間後に控えた現在の心境は?
花澤大介13:もし僕が第三者だとして、こういう試合が組まれたとなったら「何でアイツがタイトルマッチなん?」みたいに思ってしまうと思うんですよ。それを納得してもらう為には、試合の内容というか、自分がタイトルマッチに相応しい選手だということを実力・パフォーマンスで示すしかないじゃないですか。だからその部分に関しては、すごくシビアに考えています。

オファーが来た時はどのようなお気持ちでしたか?
花澤大介13:ちょうどクリスマスイブの時にマネージャーから連絡をもらったんですけど、コンディションも悪くなかったですし、2月に試合を組んでもらえるかもっていう期待もあったんで、躊躇はしなかったですね。まぁタイトルマッチと言われてすごくビックリもしたんですけど、僕の中には“やるか"“やらないか"っていう選択肢はなかったです。「せっかくこんなチャンスをもらって、断わるヤツおらんやろ!」っていう気持ちでした。

対戦相手の井上克也選手とは一度対戦されていますが、改めて井上選手の印象を聞かせて下さい。
花澤大介13:もちろん映像とかもよく見てるんですけど、強い選手というか、総合的に何でも出来る選手ですし、何よりも負けてない選手だなと。ここ何年かは負けらしい負けはほとんどないじゃないですか。ニック・ディアスには負けましたけど、あれは相手が悪すぎるし、その前に70kgに落として試合をしていたという状況だったんで、仕方ないと思いますし。それと周りから見たらピンチに見える状況でも、本人はきっと全然焦ってないんだろうなって。一度対戦した時に、気持ちが据わっているなと感じました。

井上選手×大石(幸史)選手の王座決定戦はご覧になりましたか?
花澤大介13:見ましたよ。今回のタイトルマッチがどういう展開になるのか分からないので、ちょっとアレなんですけど……。正直、メインであの試合はキツいなって(苦笑)。「3ラウンドあの展開はちょっとないやろ〜」と思いましたけど、それでも最後に勝ちを持っていったという、あの辺りに強さ・上手さを感じました。いざ自分が戦うことになったら、改めてやり辛い相手だなと思いましたね。

カード発表記者会見用に頂いたビデオレターでは、井上選手のファイトスタイルについて「潔い戦い方だとは思えない」とおっしゃっていましたが。
花澤大介13:それは本当にそう思っています。よく大会で顔を合わせるんで話したりするんですよ。すごくいい人で好青年やなって思うんですけど、試合のスタイルに関しては、あまり好きじゃないっていうのが正直なところです。

井上選手は「潔くない戦い方と言われて腹立たしくないですか?」という記者の質問に、「大丈夫です、勝つんで」とサラリと答えていました。それについてはどうですか?
花澤大介13:う〜ん…自分は、今言うことではないと思いますけどね。そういう風に言うのが普通かもしれないですけど、どっちが勝つかっていうのは結果でしか分からないことじゃないですか。だから自分は自分なりに持っている能力を少しでも上げて、それを全て井上選手にぶつけるだけです。その上で結果がついてきたらなと。

では最後に、試合を見に来るお客さんに向けてメッセージをお願いします。
花澤大介13:自分がタイトルマッチをやるっていうのが今でも信じれてない状態なんで、きっと「まだ早いやろ」って思っているお客さんもいると思うんですけど、実際試合を見てくれとしか言いようがないし、本当に潔いというか、真っ向勝負をする為の練習をずっと続けてきているんで、とにかく試合内容を見て評価してほしいです。その上で、ベルトを巻く姿を見せれたらなと。色んな人に世話になっているんで、その姿を一人でも多くの人に見せたいです。是非会場に来れる方は来て下さい!
……………ところで試合前に“君が代"って流れるんですか??
もちろん流れますよ!
花澤大介13:ですよねぇ……。それでちょっとテンパリそうやなぁ〜(^^;)笑