北岡悟:ありがとうございました。

ドローという結果でしたが、試合を振り返っていただけますか?
北岡悟:ん〜、ドロー・・・ドローだったんじゃないですかね。はい。

体重差が45kgありましたけど。
北岡悟:そうですね。45kg・・・。まぁ、数字じゃなくて、単純にやっぱり体のぶ厚さとか。デカいっていうことは、強いってことなんだなってやっぱり思いましたね。僕も(普段は)階級ギリギリにして身体を仕上げて、大きくつくって試合をやってるので。それと同じ事で、やっぱり大きいっていうだけで全然強いってことなのかなって思いますね。そこを認めたくないからやったっていうのがあるんですけど。あの〜、太ってるだけでパンクラスって名乗れるのか?っていう。それが対戦したいって思うきっかけだったわけで。パンクラスって何なんだろう?って思ったんですよね。すごい。MEGATONはMEGATONで良いと思うんですよ。大きな人の集団で。それはアリだと思います。でもパンクラスって付いたわけじゃないですか。GRABAKAの人たちも、もう今パンクラスになっちゃったわけですけど、文句を言わせないくらい強いと思うんですよ。あの人たちは。GRABAKAの人たちは。MEAGATONの人たちは知らないんですけど、だた単に100kgを越えてたらパンクラスを名乗れるのか?って思ったんですよね。パンクラスをやってるんだよって。「あ〜、あの太ってる人たちと一緒なんだ」って言われちゃうわけじゃないですか。それがすごい嫌だったんで。元々まぁ、別にちっちゃくたって強いヤツは強いんだっていうのがはじまりというか、それが船木さん、鈴木さん、そういうところからきてるわけじゃないですか。プロレスの世界ってヤツだったら、ジュニアヘビーってヤツじゃないですか。だけど関係なく、強いヤツは強いんだっていう、そこからはじまったはずなのに、何か、そんなわけのわからない部分をつくって。それよりも違うところに力を使ってほしいなっていう、会社への不満や意地、そこからはじまってるんで。僕はパンクラスで、パンクラスを名乗ってる選手の中で身長が一番低い選手なんですけど、でも、運が良くてパンクラスの選手になることができたので、譲れないな〜って。僕のルーツというか。僕をここまで押し上げてくれた人たちに対する意地もあるし。そういう人たちにも見せていかなきゃいけないものもあるので、そこはホント譲りたくないな〜って思ったんですけど。でも、この結果ではダメですね。口先だけになってしまう。やっぱり切り抜けれる人は切り抜けてきてるので。これを。決めてきてるので。試合を。これを決めれなかったのが僕の現状であり、弱さだと思うので。試合中、一度も気持ちを譲らなかった、譲ってはいないんですけど、もっとできるはずって思ってるので。試合を決することができなかったのは、まぁ判定だろうと決めて勝つだろうと、決することができなかったのは僕の弱さ以外の何物でもなく、力のなさですね。それがこの結果です。だから、頑張ったとは言ってほしくないし、自分でも頑張ったとは思ってません。

試合後、リング上で叫んでたと思いますけど。
北岡悟:まぁ、応援してくれる声が聞こえたので。それでも僕はパンクラスだと思うので。言い方は悪いですけど、2流のパンクラスの選手かも知れないですけど。現状では。だけど、僕はパンクラスであると思うので、「ありがとうございました。僕はパンクラスです」って言いました。

試合前、「パンクラスって何だろう?」って思ったとのことですが、試合を終えて、MEGATONの選手と拳を交えてみて、その答えは見えました?
北岡悟:まぁ、強いってことなのかなって思いますね。ん〜、大きいだけで強いんだとは思いましたよ。大きいだけで強いんだとは思いましたね。でもやっぱり認めたくはないです。あんまり。だって、ビジュアルがカッコ良くないじゃないですか(苦笑)、あんまり。そうですね。それぐらいですね。試合後に握手した時、「もっと頑張って強くなります」って言ってたんですけど、そんなのあたり前のことなんですよね。そんなこと僕に言わなくてもいいです。

先に保坂選手に話を聞いたところ、「僕を見て、それがパンクラスMEGATONの印象になってるんじゃないか?と思ったから、僕を認めてもらえればいいなと思って試合をした」とおっしゃってました。
北岡悟:ん〜、どうなんですかね? 認める・・・。だから相手を否定することよりも、自分が自分でありたいというか、自分が自分の目指すものでありたいと思うんですよね。だからあまり相手を、本当は否定したくないんです。でも、自分を認めるために相手を否定しなくちゃいけない時がある・・・。それが格闘技だと思うので。勝ち負け付くわけですから。だから保坂選手は僕に認めてくれっていうより、やらなくちゃいけないことがあるんです。まだ続けていかなきゃいけないし。続けていけばいいんじゃないですかね。だからそれに関して言えば、僕からは何とも言えません。まぁ、勢いで結構もう言っちゃいましたけど(笑)。

今後の目標は?
北岡悟:ウェルター級で試合をしていくことは、目標と言うか、本道と言うか・・・。そうなんですけど、まぁ、今日勝って、次に強い選手とどんどん対戦したかったんですけど、これだと会社も使い辛くなっちゃいますね。僕のことを。それがダメでしたね。まぁ、力足らずという。そんな感じです。

北岡悟選手database