大会前interview
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メインイベント フェザー級戦 5分3ラウンド
藤原大地
(パンクラス稲垣組)
藤原大地 vs 砂辺光久 ランキング4位
砂辺光久
(P's REAL)
5/30(水)後楽園ホール大会で裕希斗(U-FILE CAMP.com)と対戦し、様々なサブミッションで攻め立て勝利を収めた藤原。
一方、9/5(水)後楽園ホール大会で吉本光志(AJジム)と対戦した砂辺が、緊急参戦!
『プロ・アマオープンキャッチレスリングトーナメント』に出場しベスト4入りを果たすなど、寝技の鋭さに磨きの掛かる藤原がランカーを相手に一本を極めるのか?それとも、スピードとテクニックを併せ持つオールラウンダー・砂辺が、フェザー級の高くて厚い壁となるのか?
稲垣組の特攻隊長vs沖縄のパイオニアによる注目の一戦!
9月の吉本光志戦を振り返ってみて、どうですか?
砂辺光久:練習した事は出せたんですけど、白黒はっきり付けることが出来なかったので、反省だらけの試合になってしまいましたね。沖縄で応援してくれた方、沖縄や大阪から応援に来てくれた方、OZアカデミーのメンバーをはじめ会場まで応援に来てくれた方、セコンドの阿部さんや熊澤の期待に応えられず申し訳なく思っています。

前回のインタビューで言っていた「自分のして来た事を証明する」という部分は。
砂辺光久:出来た部分と出来なかった部分がありますね。

この短い期間で、出来なかった部分は修正出来ましたか?
砂辺光久:相手が違うんで、それなりに闘い方も変わってくると思うし。だから修正もクソもないですね。

今回緊急参戦となりましたが、今のお気持ちは?
砂辺光久:試合終わってからしか言えない事があるんです。言える事といえば、パンクラスにも稲垣組にも藤原(大地)選手にも世話になってるんで、メインを空ける事はしたくなかったし、少しでも恩返し出来ればなと思ったって感じですかね。

言えない事というのは、試合後リング上で発表するんですか?
砂辺光久:リング上なのかインタビュースペースなのかはわからないけど、今回の大会に出る意味があると思ったので、この短い期間でオファーを受けたんですよ。その意味は今はみんなに全て言えないけど、言える事といえばさっき言った通りで恩返しをしたいって事だけですね。

今年に入って2度目のメインになりますが、今の心境は?
砂辺光久:憧れていたパンクラスのリングで、自分がメインを張ってるなんて考えられないですね。夢だったり目標だったりはしたんですが。まだまだ自分がメインを張る器じゃないと思ってるんですけど、その役割を提供してくれた事に自分が返せればなと思います。パンクラスのメインに似合う試合をしたいです。

特に気負い等はありませんか?
砂辺光久:第1試合で組まれても、メインで組まれても、どんな試合でも自分は一生懸命やってるんで、メインだから今までやってきた事と違うかって言ったらそうじゃないと思うし、今までどんな試合を組まれても全力で闘っておもしろい試合をしようとしてきたんで。

藤原選手もインタビューで同じ事を言っていましたね。
砂辺光久:(インタビュー)見て、全く一緒だと思いましたね。

9月5日の試合から全く試合間隔がないんですが、体調等はいかがですか?
砂辺光久:チョベリバ。

古い表現方法ですね(笑)
砂辺光久:え?古いですか?沖縄では今すごい流行ってるんですよ・・・え?古いですか??チョベリバは大石さんに「今これを使っとけば間違いない」って言われたんですよ。キャッチーな感じかなと。

満身創痍という感じですかね?
砂辺光久:いやチョベリバです。

対戦相手の藤原選手の印象は?
砂辺光久:うーん・・・喧嘩屋。思い切りのいい喧嘩屋だし、自分は好きな選手だし、試合見てておもしろいし。

砂辺選手のブログに藤原選手とすごく仲がいいと書いてありましたが、そういう選手と対戦するという事に関してはどう思われますか?
砂辺光久:ちょっと質問からそれるんですけど、9月5日の時も自分が試合してる最中もインターバルの時も、(藤原選手は)指示を出してくれたんですよ。残念ながらその指示通り実行する事は出来なかったんですけど、でもそうやって言ってくれるっていう事は自分を応援してくれてるって事じゃないですか。稲垣組みんなで「ミッチー!ミッチー!」って。4月の村田(卓実)戦の時も、藤原選手がセコンドじゃないんですけど、的確な指示を出してくれてたんで・・・そういう面ではすごいやりづらいかなと。

かといって殴らないわけにはいかないですしね。
砂辺光久:それは藤原選手本人もインタビューで言ってた通り、敵だと見なして目の前の人間を倒しに行くっていうのは変わらないですね。

試合はどういう展開になると思いますか?
砂辺光久:当日リングに上がってみないと、そればっかりは・・・チョベリバなんでね。チョベリグな試合をしたいなとは思いますけど。

そのチョベリグな試合の結果っていうのは一本かKOという事ですか?
砂辺光久:そうですね。お客さんが喜ぶ大会にしたいなと思います。試合というのは1人で組み立てられるものじゃないんで、自分が打ちにいっても相手が背中向けちゃったらおもしろくないし、2人で作り上げるものだと思うんで。藤原選手本人もその意思があるじゃないですか。だからお互いその意思を持って闘うんで、闘い方は違うけど噛み合うおもしろい試合になるんじゃないかなと。

予想としてはスタンドの試合になると?
砂辺光久:いや、あっち(藤原選手)も自分もオールラウンダーなんで。今回のポイントかなって思うのは、喧嘩屋と競技者。自分は競技者ってなってるんで、どこまで自分が喧嘩を出来るかっていうのがポイントなんじゃないかなと思います。

競技者っていうのは、どういう部分ですか?
砂辺光久:誰にでも言われるんですけどね、闘い方がキレイすぎるって。荒々しさがないっていうか、優等生になりすぎててキバが見えてこないっていうか。自分が求めてるのはそういう事じゃないんで、強さっていうのもそこにはないと思うし。だから藤原選手と闘う事で、キバが出せればなと。自分に眠ってるものだと思うんで、それをどれだけ出せるかっていうのがポイントかなって思いますね。

今までの対戦相手の中では出て来なかったという事ですか?
砂辺光久:今までの対戦相手っていうか、自分が出せてなかったと思うんで。

今回藤原選手と闘う事によって、いい相乗効果が生まれて出せるのではないかという事ですか?
砂辺光久:はい、藤原選手が持ってるものなんでね、それは。引っ張ってもらうっていうか、この試合なら出せるかなって。リングに落ちてると思うんですよね・・・あれ?これ誰か言ってたぞ。それを拾いに・・・これ誰か言ってたぞ。前髪短い人が言ってたような気がしますね・・・藤本、あっ!藤本(直治)選手が言ってましたね。まぁ自分のを(藤本選手が)パクったと思えば何とも思わないんで(笑)

じゃあ今後の砂辺選手の格闘技人生を左右する大きな一戦という事ですね。
砂辺光久:恐さとかも持たないと絶対上には上がれないと思うんですよ。優等生だけじゃ今のレベルで止まってしまうし。上にいる人間はそういう恐さとかキバを持ってると思うし。でも自分はそれを出せてないんで。

今回はその辺りがテーマだと。
砂辺光久:そうですね。まぁテーマは・・・今回は稲垣組祭りじゃないですか。勝つ気ではいきますけど勝敗は別として、稲垣組祭りに自分も参加して盛り上げていきたいなって。自分が負けて盛り上げる気はさらさらないですけどね(笑)でもどっちが勝ったとしても「うわぁ!おもしろかった!」って言ってもらえる試合がしたいなと思いますね。

今回藤原選手に圧勝されますと、前田吉朗選手も見えてくると思うんですが。
砂辺光久:藤原選手に勝って上が見えてくるのか、負けて逆に長谷川(孝司)選手とかが見えてきちゃうのか。そこら辺は自分と稲垣組との戦争だと思うんで。大将(前田選手)に負けて藤本選手に引き分けて、1敗1分なんで、とにかくここで勝ちたいと思いますね。

で、大将の首を狙うと。
砂辺光久:そうですね。だって毎回毎回言ってるけど、かわいそうですよ。前田選手の目の前で鳥肌の立つような試合が出来たら、燃えると思うんですよ。それが今の日本人には出来てないじゃないですか。それを今回出来たらなと思いますね。

では最後に、藤原選手がインタビューで「ミッチー、エンジョイしようぜ(笑)」とコメントしていますが、その藤原選手に対してメッセージをお願いします。
砂辺光久:同じですね。2人の試合が終わった後に「楽しかったな、この時間!」って見てるお客さんだったり、セコンドだったり、それを1週間後に見る視聴者だったりと、みんなが感じる事が出来ればなって。2人だけが楽しかった、2人だけが満足したっていうのは、アマチュアでいいと思うんで。みんなが楽しかったって言うような試合をお互いで作っていこうって感じですね。