update:10.03
PANCRASE 2007 RISING TOUR 10.14 ディファ有明
桜木裕司選手公開練習

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セミファイナル ライトヘビー級戦 5分3ラウンド
第3代王者
近藤有己
(パンクラスism)
近藤有己 vs 桜木裕司 桜木裕司
(掣圏会館)
エース・近藤が、日本での長い沈黙を破りパンクラスマットに帰って来る!
7.14(土:現地時間)bodogニュージャージー大会のタイトルマッチでは、2006.12.31(日)PRIDE男祭りの郷野聡寛(GRABAKA)戦で負ったケガからの、完全復活を感じさせる一戦を繰り広げた。
一方、約1年ぶりの参戦となる桜木は、再び階級を落としストライカーとしてのプライドを見せる!
世界を相手に活躍する近藤が、非凡な打撃センスで豪快なKO勝利を挙げるのか?それとも、桜木が王者・近藤を前に大和魂を見せ、自らの実力を満天下に知らしめるのか?
U.W.F.の遺伝子と、佐山聡の遺伝子を継ぐ両者による、KO必至のライトヘビー級戦!
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現在のコンディションはいかがですか?
桜木裕司:今までで一番コンディションはいいですね。

近藤選手との試合のオファーがあった経緯を教えて頂けますか?
桜木裕司:確か8月末にオファーをもらったと思います。その時点で他の団体から9月大会のオファーを2つもらってたんですよ。でもそれ(近藤選手との試合のオファー)を聞いて即決で決めました。他の団体のオファーは全部断ってこれ1本に絞りました。だから9月は試合してないです。

なぜ近藤選手との試合を選んだんですか?
桜木裕司:他とは比べものにならなかったですね。この試合は僕の格闘技人生の中の大きな分岐点になると思うんです。郷野(聡寛)戦・高橋(義生)戦もそうでしたけど、ビックネームとやるっていうのは、試合するだけで自分の名前も上がっていくし、これで勝てば今までの借りが3倍、いや5倍くらい返せるし自分にもプラスになると思うんですよ。だからチャンスをもらえた事が本当にありがたいです。(近藤選手との)試合のチャンスは中々もらえないと思うんで。

近藤選手に対する印象は?
桜木裕司:強いの一言ですね。何でも出来る選手で、僕にとっては一番理想的な闘い方をする選手です。

その対策を踏まえての今日の公開練習という事ですか?
桜木裕司:そうですね。長谷川(秀彦)さんとここ2年くらいずっと一緒に練習させてもらってて、今はDEEP道場にも練習に行かせてもらってるんですよ。そこで自分でもビックリするくらい寝技が上手くなったんで、そういう部分をアピールするチャンスかなって思います。あとパンクラス・DEEP・ケージフォースこの3つの格闘技団体で、10月11月に一緒に練習している長谷川さん、鹿又(智成)くん、そして僕がメイン・セミファイナルで試合をするんですよ。一緒に練習をしてる仲間としては最高の状態だと思うんで、まずは来週長谷川さんがタイトルマッチ、その次に僕が近藤選手とやらせてもらって、11月は鹿又くんがケージフォースでウマハノフ(アルトゥール)と準決勝なんですよ。3人とも勝ったら最高のチームだなって。このままトップに躍り出てもいいぐらいの注目度を集めると思うんで、まずは来週長谷川さんにきっちり勝ってもらって、僕もそれに続ければなと思います。そういう事が佐山(聡)先生に対する恩返しにもなると思うんで。最高の状態で最高の敵と闘える、格闘技をやってるものとしては本当に嬉しいかぎりですね。後は結果を出すだけです。その為だったら地獄のような練習も乗り越えて、結果を出したいと思います。

以前に逆指名で、桜木選手のほうから近藤選手と闘いたいと言っていましたよね?それからちょっと時間が経って試合が決まったじゃないですか。あの時の気持ちと比べて今はどのような気持ちですか?
桜木裕司:あの時は去年の夏くらいだと思うんですけど、福田(力)選手とやる前に勝ったら近藤選手とって言ってたと思うんですが、あの時のほうが結果としてはよかったと思います。でも強さ的には今のほうが全然上がってるんで、いい状態で試合が出来るのかなって思います。

ノンタイトル戦という事については?
桜木裕司:ベルトには興味ないですね。ベルト云々言ってる立場じゃないと思ってるんで、やれるだけでベルト以上の価値はあると思います。

この試合に勝って次にタイトル戦要求って事はないんですか?
桜木裕司:ないですね、体重落とすのもキツいんで。まぁ勝ったら勝ったでまた考えます。後の事を考えるとろくな事がないんで(笑)今は勝つ事だけですね。その後はまた強い選手とやれればいいぐらいの気持ちです。

今後はいつも通りヘビー級で闘っていきたいという事ですか?
桜木裕司:ヘビー級でやりたいですね。あまり落とすのは好きじゃないんで(笑)もっともっと体を大きくしていきたいという思いもありますので。それにヘビー級のほうが日本人の選手層が薄いんで、そこの部分にくい込んでいけるようにしたいです。今みんな落としてますよね?郷野選手も77kgに落としてるんで、僕は逆に増やしていきたいなと思いますね。今回の大会でいうと、アルボーシャス(タイガー)と闘えるくらいの体と技術とパワーを作っていきたいです。

記者会見で「黄色い悪魔」を出すと言っていましたが、出せそうですか?
桜木裕司:それは多分近藤選手が引き出してくれると思うんで。高橋選手とやった時みたいにすかされるとどうしようもないんですけど、ギリギリまで追いつめられると激しいものが出せると思うんで、近藤選手とだったらいい試合が出来るんじゃないですかね。

という事は高橋選手のようにすかされる事はないと思ってるんですか?
桜木裕司:いや、1回高橋選手ですかされてるじゃないですか。だから近藤選手がどう来ても出せるように、練習で追い込んでやってるんで大丈夫です。

久々に逆転の桜木選手が見れるという事ですか?
桜木裕司:逆転じゃなくて速攻かけたいと思いますね。

先程のスパーリングで踏付けを意識していたと思うんですが、あの辺は結構狙ってるんですか?
桜木裕司:そうですね。僕としては踏付けも何でもありのほうが楽だし、自然に動けるんでなるべく制限がないほうがいいんですよ。だからパンクラスのリングは闘いやすいですね。

お互い打撃に特徴がある選手なだけに、打撃戦になるんじゃないかという予想はあるんですけど、ご自分の中ではどこが勝負所になると思いますか?
桜木裕司:まずは関節で仕留められないようにする事ですね。打撃はどっちのパンチが当たっても倒れると思うんで、グラウンドで極められないようにする事ですね。まぁ誰と闘っても毎度の事なんですけど(笑)

長谷川選手から見て、今の桜木選手はいかがですか?
長谷川秀彦:寝かされると不安という部分があったんですよ。でも今は寝ても大丈夫だし、1番すごいのは僕もさっき投げられたんですけど、投げがすごく強くなってるんで、桜木さんが上から攻める場面もひょっとすると見れるかもしれないですね。

そういった練習はどちらでやっているんですか?
桜木裕司:DEEP道場で練習させてもらってるのが1番大きいですね。その前は長谷川さんのチームのスポーツ会館で練習してたんですよ。色んな所に出稽古に行けるっていうのが、自分の成長に繋がっていると思います。前は出稽古がダメだったんですけど、最近になって佐山先生が「行っていいよ。」って言ってくれたんで、大喜びで行ってます。

そういう傾向になって来たのはいつ頃ですか?
桜木裕司:ここの道場(興義館)ができる前はずっと出稽古に行ってたんですけど、できてからこっちの道場が忙しくて出れなかったんですよ。新人も入って来て、僕が抜けると指導する人がいなくなっちゃうんで。でもこの前プロレスで2人デビューしたんで、僕は僕の練習をそろそろ出来るかなと思ってます。今が1番充実してますね。だからずっとこの状態を続けていけたらなと思います。

佐山先生から何かアドバイスをもらいましたか?
桜木裕司:毎度の事ながら特にもらってないですね。