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PANCRASE 2008 SHINING TOUR 1.30後楽園ホール大会
第3代ウェルター級王者決定戦調印式

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メインイベント 第3代ウェルター級キング・オブ・パンクラス 決定戦/5分3ラウンド
暫定王者
井上克也
(和術慧舟會RJW)
井上克也 vs 北岡悟 ランキング1位
北岡悟
(パンクラスism)
石毛の王座返上により、暫定王者の井上と1位の北岡が2008年1発目の頂上決戦に挑む!
■日時:1月15日(日)17:00〜
■場所:P's LAB東京
■参加選手:井上克也(和術慧舟會RJW)、北岡悟(パンクラスism)
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坂本靖:皆さん、あけましておめでとうございます。2008年初回の1月30日、後楽園大会の全カードが本日決定いたしました。そして全8試合を締めるメインイベントとして、本日出席の二選手が第3代ウェルター級の王座を争います。ご存知の方も多いとは思いますが、この二人の対戦は実際に手を合わせるのは3度目。2年前の1月にもこの顔合わせはあったんですけども、その後のこの二人、2007年はあまり良い年ではなかったのではないかと思います。この試合に勝ってこそ2007年が終わると、この試合をひとつの区切りにしていると思われます。内容的には非常にレベルの高いものになると想像されますし、期待したいと思います。
それ以外のカードの話をさせていただきますと、セミファイナルでは初代ライト級キング・オブ・パンクラス決定戦が行われます。ウマハノフ選手は昨年、ケージフォースのトーナメントで朴選手に勝って優勝し、朴選手といえば光岡選手やフランカ選手に勝っている非常に強い選手で、その選手に勝っているということで実力もはっきりしたのではないかと思います。対する昇侍選手は12月のism興行で伊藤崇文選手に勝ってランキング3位になりました。打撃を得意としている選手ですから、KO必至の、いい意味で荒れたセミファイナルになるのではないかと思います。第6試合ではウマハノフ選手と同じロシアのSKアブソリュート所属のガジエフ選手が登場します。相手は久しぶりですが、和術慧舟會から久松選手が出ます。久松選手は腰のしぶといファイトをするので、ガジエフ選手の印象が皆さん強いとは思いますが、しぶとい試合をしてくれるんじゃないかなと思っています。他にもライト級はパンクラスP's LAB東京から5連勝中の五十里選手がKRAZY BEE所属の小路選手と戦うライト級戦。ライト級は非常に盛り上がってきて一興行のなかでも2試合以上組めるような、非常に層の厚い階級になってきて嬉しく思っています。そして久しぶりのパンクラス・アテナルールで WINDY智美選手が2006年12月のism興行以来1年以上ぶりに参戦します。そして彼女自身も昨年2月の試合で足首に大けがをして1年リハビリをしてきました。復帰戦にかける彼女のいつも以上の闘志というものが感じられるので、怖いWINDY選手がまた戻ってくるだろうと思います。そういう意味で非常に内容の濃い1月30日の後楽園大会ですので、是非皆さんご期待ください。

北岡悟:(大きな声で)パンクラスismの北岡悟です。なんでハッキリ言ったかというと、大晦日のリングでキタオカサトシとコールされましてキタオカサトルだと言いたくて…。あと自己紹介もその時忘れたので、ハッキリ言っておきました。この試合は自分の格闘技人生の集大成になると思います。この先のことは本当に何も考えていません。自分は結構、次のことを考えて動くんですけど、この試合が終わるとすべてがリセットされると思います。二度戦って勝っていない相手と3度戦えるというのは、凄く嬉しく思いますし、相手はどう思っているかわかりませんが、やっぱり縁は感じます。プロで(同じ相手と)3度戦うというのはなかなか無いことなので、すでに30分戦っているわけですが、その続きをできると思うと嬉しく思います。精一杯頑張って勝ちます。

井上克也:今回でタイトル挑戦が3度目、北岡選手と戦うのも3度目なので、そろそろケリをつけたいと思います。

両選手、前回の戦いから時間が経ちましたが、その間のお互いの戦いぶりをどう見てきたか教えてください。
北岡悟:石毛選手と吉田善行選手には負けたんですけど、二人ともチャンピオンの選手なので、全然…。僕が一番、井上選手の強さを知ってますし、勝つ試合は変わらず強さを見せていたので、試合を見ていつも刺激は受けていました。
井上克也:北岡選手はいろいろ強い選手に勝っているので、自分と試合をした後とかも。PRIDEにも出られるような選手ですし、グラウンドも相当強くなっていると思うので気をつけたいと思います。

今の自分が勝っていると思う部分を教えてください。
北岡悟:総合格闘技におけるイマジネーションが勝っていると思います。
井上克也:やってみないとわからないですけど、リーチは長いんで打撃は自分の方が有利かなと。まあ、そんな感じです。

両選手に伺います。同じ選手と3度戦うというのはやりやすいですか。それともやりにくいですか?
北岡悟:さっきも言ったんですが、自分の場合は勝ってない選手に挑めるということなんで、凄く嬉しく思います。
井上克也:そうですね。なかなかできることじゃないんですけど、4回目は嫌だなと思っているので。今回でいい感じで決着をつけたいと思っています。

北岡選手、苦手意識はありませんか?
北岡悟:ないです。

北岡選手に伺います。今回は集大成を見せたいとおっしゃっていましたが、なぜそう思うようになったのでしょうか?
北岡悟:去年一年間、自分はいろいろアクションしてきたわけなんですけど、今の自分の気持ちのなかでは、この試合のためにやってきたんだなと思うようになりました。そう思うことが自然にできたので、この試合が自分にとって必然だったんだなと感じています。なので集大成かなと思います。

北岡選手に伺います。この試合のオファーが来たときにすぐにそう思ったのでしょうか? それとも少し考えましたか?
北岡悟:いえ、次にパンクラスでタイトルマッチをやるときが自分の集大成になるであろうと思っていたので、それがこのタイミングになったというだけで。このタイミングになったっていうのも結局はベストのタイミングだと思っています。

今大会から体重が上がりますが、何か影響がありますか?
北岡悟:そうですね。今まで75kgでやってきたわけですけど、この試合が77kgでやる初めての試合ということで、ある意味、77kgでのデビュー戦という気持ちを持っています。
井上克也:正月に食べすぎたので、ちょうどいいと言えば、ちょうどいい感じです。特にきつくはないです。

それぞれの勝利のイメージを教えてください。
北岡悟:レフェリーに手を挙げられているというイメージです。
井上克也:判定だとわからないので、一本かKOで勝ちたいなと思います。

この試合のキーポイントを教えてください。
北岡悟:自分の心だと思います。
井上克也:心もアレだと思うんですけど、最終的にはレスリングの立ちの強さだと思うので。